アブラハム・ウェルスマネジメント株式会社 高岡社長 経営者インタビュー

第8回 「ベンチャー経営者に、聞いてみよう!」では、富裕層に向けて「インフレに備えた財産保全策としての海外投資」を提供するアブラハム・ウェルスマネジメント株式会社高岡社長にインタビューさせていただきました! キャスター 佐藤さん 上智大学短期大学部

概要

アブラハム・ウェルスマネジメント株式会社(2022/03/07現在)

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代表取締役社長 高岡壮一郎 様
設立: 平成26年5月29日
事業内容:
富裕層向け情報サービス業 ファイナンシャル・プランニングに係るコンサルティング業 金融商品仲介業 投資教育及びセミナー事業 日本の金融資産は1,286兆円で、その4割ちかい約500兆円を上位8%の準富裕層(金融資産5,000万円)以上が保有をしていますから、まずは富裕層・準富裕層が率先して海外投資を行えば行うほど、日本社会にとって大きな良いインパクトがあります。 アブラハム・ウェルスマネジメント株式会社が富裕層に提供する「インフレに備えた財産保全策としての海外投資」は、マクロ的にGNI(国民総所得)を向上させ、日本社会全体を豊かにし、結果的には、「富裕層ではない一般の方」の生活も豊かにすることに繋がります。

Q1. (佐藤さん) 高岡社長にとって、働くということは、どういうこと、どういう意味をもつことでしょうか?

A1.(高岡社長) 働くということは、お客様に価値を提供することだと考えています。その対価として報酬をいただくものですよね。ただ、価値というのは他ができないことをしないと価値にならないので、そういった価値を追求し、お客様に喜んでもらうことが仕事の第一だと考えています。  

Q2. (佐藤さん) ベンチャー企業で働くということは、大手企業と働くのと何が違うと考えられていますか?

A2. (高岡社長) そうですね、ベンチャー企業というのはまだまだ若い企業で、社員数も少ないので全体に対する一人の社員の役割が大きいという点が、まず一点です。また、大手企業というのは社歴が長いので、人口ピラミッドができています。人口ピラミッドができているというのは、年配の方が多くいらっしゃるということです。

その結果、どうしても大手企業は新しいことに対する反応がしづらかったりします。逆に、ベンチャー企業は働いている方の多くが若いので、新しい分野への反応が早かったり、変化に柔軟であると考えています。ちなみにうちは現場は30歳前後が中心で、役員には60歳以上のシニアもいます。  

Q3. (佐藤さん) 今のビジネスを選んだ理由・動機を教えてください。

A3. (高岡社長) アブラハムグループを2005年に創業した理由は、新しい時代の財閥を作ろうと思ったためです。2005年は日本の人口がちょうど減る時期でした。明治以来ずっと人口が増加してきていて、その時代に財閥や様々な大企業もできました。

けれど、2005年に人口が減りはじめ、そういった人口が減り始めた時代にでてくる新しい課題に取り組むコングロマリットカンパニーを作ろうと思って、アブラハムグループホールディングスという会社を作りました。 なぜ、財閥を作りたいと思ったかというと、私が新卒で入社した会社が三井物産という会社で、三井物産という会社はもともと18名で始まったベンチャーだったんです。江戸の鎖国から開国に変わる時代、貿易が必要になりますよね。その貿易を行うための会社が必要だと思って18名で作ったのが三井物産です。それからずっと貿易の時代が続き、経済も成長してきて、人口もどんどん増えてきました。

ですが、2005年経常赤字にもなり貿易の時代も終わり、人口も減少、この変化のタイミングで次の時代の財閥を立ち上げたいと思って、アブラハムグループホールディングスという会社を作ったというわけです。  

Q4. (佐藤さん) ベンチャー企業で働く上で一番大切なことは何だとお考えですか?

A4. (高岡社長) ベンチャー企業でも、そうじゃない会社でも一緒だと思うんですが、その会社のミッションに共感して価値を提供する、そのビジネスに対する共感が一番大切だと考えています。働く以上、なんらかの形で社会にいい影響を与えようと働くのが大切だと思うのですが、どういった方向でいい影響を与えようかというのは会社ごとに違いますので、そこに共感できて自分にフィットできる会社で働くことが一番だと考えています。

Q4-2. (佐藤さん) 自分の価値観、方向性と企業の目指すところが一致しているということが、大切ということですね。

A4-2.(高岡社長) そうですね、当社であれば「社会的課題をビジネスの力で解決していこう」ということを目指しています。そこに共感してくれた人が仲間として入社してもらえたらと思っています。そうだなって思って一緒にチャレンジしてくれた方は活躍してくれますし、そうではないなっと思う人はなかなかあいませんし、難しいですよね。

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Q5. (佐藤さん) 高岡社長にとって起業とは、なんですか?

A5.(高岡社長) 2005年に創業(アブラハムホールディングス)したのですけど、新しい価値を提供できなければダメですよね、そうでなければ以前の職場にいればいいわけですから。つまり、他の会社ではできないことをあえてやろうという決意が起業だと思います。  

Q6. (佐藤さん) 成功への秘訣、また成功に至るまでにどのような努力をしたか教えて下さい。

A6. (高岡社長) まだ成功はしてないんですけどね・・笑、そうですね、例えばですが当社のグループ会社でアブラハム・プライベートバンクという会社があるのですが、その会社が5年で投資助言実績を877億できたのですが、これは金融業界では稀なんです。

なぜそこまで急成長できたかというと、社員を選んだからだと考えています。社員を選んだというのは、1,000人履歴書をもらって、100人面接して、10人採用する。顧客にたいして価値を提供できるいい人材を採用できれば、成長できます。企業は人です、いい人材をきちんと採用できれば、急成長が可能だということです。選考では過去に成功体験がある人を重視して採用しています。学力で優れて人もいれば、学生時代に甲子園でましたという人、アメフトのキャプテンをしていましたという人もいます。

過去に成功体験がある人は、困難な状況でもまたやってやろうと自然と成功に向けてポジティブに動けるので、そういった人材を集めることに力をいれています。

Q7. (佐藤さん) 就職活動において働く企業を選ぶポイントがあるとしたら、どういった点だとお考えになりますか?

A7. (高岡社長) これから30年間伸びる事業にチャレンジするというのは、一つ大切なポイントだと思います。「人口が減りますね」とか、「モノからサービスに需要が移りますね」とか、「何事もネットに置き換わるよね」とか、「旧来型の社会システムはもう制度疲労を起こしているよね」とか、世の中のトレンドを自分なりに予測して、取り組む業種を定めるということです。

今、現時点で有名な大企業は、今から30年前に起こったトレンドにのってここまで来た会社ですよね。これから挑戦するなら、今後30年間で伸びる業種を予測して、チャレンジすることが面白いと思います。自分で判断ができないと、今の時点で他人が知っている有名企業をなんとなく選んでしまいますよね。自分なりに判断して、見極められる力も、その人の能力であり運です。

自分を信じて、30年後に伸びている会社探しにチャレンジしましょう。  

Q8. (佐藤さん) 従業員の学歴はどのていど、意識されますか?

A8. (高岡社長) ほとんど意識しないですね。先ほどもお話しした通り、スポーツでも、勉強でも、音楽でも過去の成功体験を重視して採用しています。たまたま、学力で成功体験をもっていて東京大学の大学院を卒業したという新卒がうちにもいますが、甲子園でもアメフトでも音楽でもいいから、努力の結果として成功した経験がある人を採ります。  

Q9. (佐藤さん) 女性の採用については意識されていることは御座いますか?

A9. (高岡社長) 男性女性というところでは意識せずにやる気のある方を採用はしています。ただ、採用後には育児であったりで長期休業をとらなければならないこともありますので、そういった育児休暇などがとれる制度などは整えています。少しでも働きやすい環境を用意できるようには取り組んでいます。  

Q10. (佐藤さん) 私たち学生が学生のうちにやっておいたほうがいいことはありますか?

A10. (高岡社長) そうですね、読書とか旅行とか、時間がかかることはやったほうがいいですね。社会人になると長期の時間は取れなくなります。学生の時間がある時には、長期の旅行など時間をかけてやるべきことをやっておいたほうがいいと思います。時間のかかる順に優先順位を決めてやってみると、長い人生の中で学生の時を有意義に活かせます。

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Q11. (佐藤さん) 最後となりますが、アブラハム・ウェルスマネジメント様が、事業で目指すところはどういったところになりますでしょうか?

A11. (高岡社長) 私たちアブラハム・ウェルスマネジメントで目指すのは、金融サービスでイノベーションをおこし、「富裕層マネー500兆円で日本の経常収支を黒字化する」ことです。

例えば、Googleは検索によって、記憶力の限界から人間を解放し、Amazonはネットでなんでも買えて、物理的な限界から人間を解放しました。Appleは、人間の手の肌身にコンピュータをもってきて、リアルとバーチャルを一体化させています。Facebookは、人間同士のご縁にレバレッジをかけて今までにない世間づきあいを生み出しています。

こんな風に、アメリカの起業家というのは、テクノロジーとアイデアで世の中にイノベーションをもたらし、人類を前に進めています。 私は、日本で生まれ育った起業家として、世界最大の財政悪化国ジャパンを、新しいビジネスのイノベーションで立ち直らせてみたいのです。社内では語呂が良いので「アップル・アマゾン・アブラハム!」と掛け声をかけていますよ(笑)

(佐藤さん) ありがとう御座います! 高岡社長のお話をお聞きして、ベンチャー企業に対するイメージ、考え方が変わりました。世の中に新しい価値を創造して社会的な課題を解決する、そういったチャレンジするベンチャー企業があることもしれました。

〜インタビュー後にも、高岡社長からは個別の質問にもお答えいただきました〜

編集後記

(佐藤さん) 今回はインタビューをすること自体初めての挑戦で大変緊張しました。自然なやり取りが上手にできなかったのですが高岡代表が一声かけてくださり、そこから緊張がほぐれて自分自身でインタビューを楽しむ余裕が出来ました。お金の仕組みや、会社が目指していることについて学生向けに分かりやすく教えて下さりました。特に「誰も提供していない価値をお客様にいち早く提供する」という言葉が印象的でした。ありがとうございました。

この記事は私達が担当しました

  

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