ITの力で在宅者が働ける環境づくり|株式会社うるる取締役 小林伸輔さん ]インタビュー

今回のインタビューは、クラウドワーカーという「人のチカラ」を活用して、CGSを複数展開されている株式会社うるるの取締役小林 伸輔さんにお話を伺ってきました。
※CGSとは(Crowd Generated Service)の頭文字をとった造語で、クラウドワーカーを活用した事業を指します。

会社概要(2022年5月情報)

社名:株式会社うるる
設立: 2001年8月
代表取締役:星 知也
事業内容:
CGS(Crowd Generated Service)事業
BPO(Business Process Outsourcing)事業
クラウドソーシング事業
本社所在地:〒104-0053 東京都中央区晴海3丁目12-1 KDX晴海ビル9F
URL:https://www.uluru.biz/

インタビューはここからです!

(阿部)
まず最初になりますが、小林さんが仕事をしている上で大切にしていることを教えてください!

(小林さん)
会社人としての小林と、個人としての小林で2つあります。
会社人(うるる人)としては、全ての仕事がうるるの経営理念やスピリット、ビジョンにつながっているかを大切にしています。行動指針を軸に仕事ができているかも常に考えています。
個人としては、「成長貢献」という自分の人生理念に基づいて日々の選択ができているかを大切にしています。

最初から難しい話になってしまいましたが(笑)、こういった基軸を大切に仕事をしています。

(阿部)
最近あったことでうるるスピリットを感じたことはあれば、教えていただけますか?

(小林さん)
おお!(笑)なるほど。
うるるスピリットを会社全体で感じた瞬間がありました。それは、2018入社のインターン生が人生初受注をとれたときに、本人だけではなく社員全員が心から喜び合えたことです。

彼が受注をとったことはもちろんですが、社員全員が心から喜びあっている瞬間がとても嬉しかったですし、うるるスピリットを感じられました。

(阿部)
素敵ですね!
では反対に、仕事をしている中で、悔しかったこと、辛かったことなどはありますか。

(小林さん)
たくさんあります。
特に大変だったことは、新規事業を立ち上げたものの、なかなか芽が出ないときですね。狙ってやったことがうまくいかないことが連続すると、心が折れそうになることも当然ありますよ。

ただ、僕はこの「大変」という瞬間をとても大切にしています。「大変」という字は「大きく変わる」って書きますよね。

確かにその時は辛かったし、悔しいこともあったけど、それを経たことで僕はたくさん成長できた、つまり大きく変わることができた。「あの時、もっとこうしておけば。」ということを経験したからこそ、次にそういう局面に遭遇した時は、この失敗を活かせると思います。なぜなら、失敗はキャリアだからです。

1つの事象をどう捉えるかでその次の選択が大きく変わってくると思うので、物事をポジティブに捉えるように心がけています。

(武藤)
うるるさんは常に新しい道を開くことを目標とする会社ですよね。そんなうるるさんが、今取り組んでいる新しい取り組みがあれば教えていただきたいです。

(小林さん)
うるるは、2018年3月現在で37万人ほどの在宅ワーカーを抱えていて、住まいは日本全国バラバラです。この特性を活かした、その地域に住んでいるからこそできる仕事に注目しています。その地域にいなければできない、時間とお金をかけずにできる「外出ワーク」ですね。

他にも、在宅ワーカーを活用したコールのサービスも立ち上げました。ワーカーの隙間時間を活用した新たなサービスです。

うるるは、その場所にいなければできない仕事と、どこにいてもできる仕事の両方を提供しています。

(武藤)
確かに…!言われてみると、コールセンターは1つの場所に集まる必要はないかもしれません。
ホームページにのっていた新たにバリ島での子会設立の理由も聞かせていただきたいです。

(小林さん)
うるるの企業理念が「世界に期待され応援される企業であれ」なので、前提としてうるるは海外進出を積極的に行っていく方針です。

1歩目の足掛かりとしてバリ島に子会社を立ち上げた理由としては、バリ島は日本人が好んで旅行へ行く場所であり、現地在住の日本人も結構多いんですよね。そういった方々を現地で雇用して、日本の在宅ワーカーの管理業務をお願いできないかなと考えたのが最初のキッカケです。

(武藤)
そのような意図があったのですね!
私服で働いている方が6割を超えていますが、服装を自由にしている意図もあるのでしょうか。

(小林さん)
いいえ。反対に、服装を自由にしない意図がないからですかね。仕事の成果を出す上で不要な規則は取り入れません。

働きやすい格好で仕事をした方がラクですし、そっちの方が成果に繋がるかなと思うんですよね。もちろんお客様とお会いする時はしっかりスーツを着たりもするので、TPOに応じて自由に服装を選んでもらっています。

(武藤)
なるほど。他にも気になった点があります!
うるるは、在宅ワーカーなど主婦に注目をしていたり、社員の占める女性の割合が40%であることや、女性の方が多い部署もあるそうですが、女性を積極的に採用しているのでしょうか。

(小林さん)
女性を積極的に採用しているというよりは、一度社員になってくれた社員の方のサポートを手厚く行ってきた結果かなっと考えています。社員はもちろん、アルバイトさんも育休、産休を取得することが可能ですし、取得実績も沢山あります。
男女関係なく、うるるの社員全員がイキイキ働ける環境を提供したいという思いがありますね。

(阿部)
働きやすい環境が整っているうるるさんが、社員同士の親睦を深めるために実施している「うる水(うるすい)」について気になりました!
うる水という取り組みと、実施前後の変化があればぜひ聞きたいです。

(小林さん)
うるるでは勉強会と懇親会を兼ねたイベント「うる水」を、隔週水曜の就業後に社内にて実施しています。単なる勉強会ではなく、講師をするメンバーは10分間のLT(ライトニングトーク)にて発表をします。

うるるには沢山の事業があり、100人ほどの社員がいます。人数が増えてくると顔はわかるけど、名前はわからないなんてことも少しずつ発生します。しかし、うる水を通じてLTをしてもらうことによって、その人の人となりがわかるなど、社員同士の交流の機会になるんですよね。

もし参加できなくても僕がブログでその日のうる水で何をしたのかを書いているので、ブログを通じても人となりを知ることができます。

聞く側が勉強になることはもちろん、発表する側も決まった時間内でアウトプットすることで頭の整理にもなり、よりその知見が深まる。うる水を実施したことにより、スピーカー自身も成長できますし、会社全体のアットホーム感も増したと思っています。

(武藤)
たしかに、本日会社に伺わせていただき、うるるさんのアットホームさを感じています!
社員の交流の場を生み出すとして卓球台などもあるそうですが、どのように活用されているのでしょうか。

(小林さん)
今は卓球台としての活用というよりも、この卓球台で社員同士がお弁当を食べながら喋ったり、会議室を使わずにここで会議をしたりしています。ちなみに社員がチームを作って卓球の大会に出たりもしています。(笑)

(阿部)
それでは最後に、これから就職活動が本格化していきますが、どんな学生を採用したいと思っていますか。

(小林さん)
このうるるスピリットに共感し、体現して伝承してくれる人。ただこれだけです。あと、面接では、「今まで経験した中で最も困難なことは何か。」を聞くようにしています。
これをしっかり答えられる学生は、問題をどう捉えてどう分析して、どう対策したかをしっかり考え抜くことができる学生ですね。

インタビューを行っての感想

(阿部)
インタビューしていて心に残ったのが、「『大変』という言葉は苦しいことや辛いことではなくて、 自分の中で何か大きく変わったこと」という言葉でした。

失敗すると落ち込んだりしてしまうことがありますが、これからは失敗しても、どこがダメだったのかをよく考えて、次に生かそうと思いました。就職活動真っ只中で、『大変だな』と思うこともありますが、就活を通して成長し、この経験を今後に生かしていきたいと思いました。

(武藤)
幸せと文化を作っている会社として誇りと自信を持って日々働いているというお話が特に印象的でした。利益だけを追求するのではなく、働きがいを持って仕事をしている小林さんは理想の社会人なのではないかと思いました。

この記事は私達が担当しました

  

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