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株式会社鎌倉新書 清水社長 経営者インタビュー

第18回「ベンチャー企業に聞いてみよう!」では、2015年に上場され、葬式・お墓・仏壇に特化したインターネットメディアを運営している株式会社鎌倉新書の代表取締役社長、清水祐孝様にインタビューさせて頂きました。

インタビューアー 辻谷実夏(慶應大学2年) 大村倫(ビズキャンパス運営)

会社概要
企業名:株式会社 鎌倉新書
設立:1984年4月
代表取締役社長:清水祐孝 様
資本金:2億1370万円
従業員数:74名(2016年3月10日時点)
事業内容:インターネット関連、出版

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|インタビューはここからです


(大村)はじめに、どのような事業を展開されているのかを教えてください。

(清水社長)鎌倉新書という会社を説明すると、高齢者の問題や課題をインターネットという媒体を用いて解決する会社です。具体的には、お葬式をする際にどこでやったらいいのかわからない、どこに頼めばいいかわからないというような人に向けて、インターネットのサイトを運営しユーザーと葬儀社さんをつないでいます。
また、お墓の情報などポータルサイトやメディアの運営もしています。
現在は葬式・お墓・仏壇というのが主な事業で、人の死を挟んで発生するニーズに対して対応していくようなメディアを運営しているのが我々の会社です。

(辻谷)「鎌倉新書」という社名から事業内容を連想できず、その点が面白いと感じたのですが社名の由来を教えてください。

(清水社長)私の父親がやっていた仏教書の出版社に基づいています。
大学卒業後~27歳頃までサラリーマンをしていましたが、ある日父親から事業を手伝ってくれないかと言われ今の仕事を始めました。入社して仏教書を見たところ歴史の教科書に出てくる親鸞や真言宗などが登場し、「これだとさすがに売り上げを伸ばしていくのは厳しいだろう」と感じ、突破口を考えてきました。
そのような時にお寺に行く機会があり、お寺はどのように収益を得ているのかに着目し今のビジネスのヒントを見つけました。仏教の教えを本にして売っても中々購入してくれる人は少ないけれど、それよりも人が亡くなった後のお葬式というサービスは必ず購入するので、そのようなマーケットに特化した本を作ろうと思ったのです。
例えばお葬式の際のマナーなど(お焼香は1回やるのか、3回やるのかなど)を解説したようなものを葬儀社に販促品として販売することもしました。そうしていくうちに、お客様は本が欲しいのではなく書かれている中身が欲しいのだろうなと気づきました。大事なのは印刷物ではなく情報ですよね。だから始めは出版社と考えていたのですが、情報を伝えるのに出版でなくてもいいのではないかと思い始め、出版社から情報加工業社に会社の定義を変えました。
定義を変えると、セミナーというやり方もあればコンサルというビジネスにもなる。印刷物がいい方には今までのように出版社として印刷物を届ける。出版物よりもっと詳しく知りたいという方にはセミナーを開く。私たちだけのためにここを詳しく教えてくださいという方にはコンサルとして、情報をお客様にとって価値あるものに、適切な方法で届けられたらいいなと思ってきました。
情報加工会社として仕事をしていく中で、インターネットが普及し、これも情報を伝える手段として役に立つだろうと思いました。今日ではインターネットメディアが今のビジネスの中核となりました。
そのような経緯があるので社名は「鎌倉新書」という出版業の名前ですが、事業の中核はインターネットビジネスなのです。

(大村)出版業を祖業とし、現在はインターネットサービズを中核として事業を展開していると伺いましたが、変化していくことに対して恐れや不安はなかったのですか。

(清水社長)変化を受け入れ難いのは、今持っているものに対して捨てるのが勿体無いと感じる時ではないでしょうか。
例えば、ある日いきなり大学を辞めてベンチャー企業に入れ!なんて言われたら戸惑ってしまいますよね。そのように今持っているものに対して満足していれば変化に対してネガティブになりがちですが、私が父の会社を手伝った時はビジネスが上手くいっていなかったので、変化しなくては生きていかれないという状況にありました。

(辻谷)仕事をしていく中で大変だと感じること、やりがいを感じることを教えてください。

(清水社長)常に新しいことにチャレンジしていくことですかね。昨日までと同じようなことを続けていけたらそれは楽でしょうけれど、今までやってきたことは社会が変化し、これに対応する形で消費者のニーズが変わることで必ず衰退していくので、企業は常に変化していかなければならないと思います。
これだけ変化が激しい世の中ではチャレンジし続けていくしかないですよね。

(大村)新しいことにチャレンジしていく上でアイディアはどのようにして生まれるのですか。

(清水社長)私はアイディアが湧き出てくるのが強みなのです。
これは先天的なものだと思っていて、小さい時から人と違うものの見方をしていました。右肩上がりの時はみんなと同じような考えができないことはマイナスですが、今のような変化が激しい世の中ではみんなと違う新しい発想ができることはプラスだと捉えています。
先天的な性質とこのような時代がアイディアを生むということにつながっているのだと思います。

(大村)モチベーションを常に保ち続けることは大変だと思うのですが、どのようにしてモチベーションを上げていますか。

(清水社長)目標は目先の小さなものと、長い目で見た大きなものの2つを立てておくことがいいと思います。
車で道を走ると前に石ころが落ちていることに気づきますが、空から見ると石ころには気づきませんよね。また今度は空から道を見てみると、長い道の先に何があるのか見えます。このように視点が2つあることで、より見通しが良くなるのではないでしょうか。

弊社は去年上場しましたが上場が最終ゴールではありません。それはそれで目標でしたが、次の大きな目標へ行くための機会を得たなと、ステップとして考えています。

自分の長いスパンでの目標が立てられれば幸せにつながると思うし、それがないとつまらない人生になってしまうと感じます。
例えば、会社の売り上げをアップさせる!という目標がイマイチしっくりこない人もいるかもしれません。でもその目標の先に何があるかを理解すれば変わると思います。
会社の売り上げがアップすれば、雇用も増える。今までの取引先にも支払額を増やせる。そうするとその取引先も同じように雇用を増やし、また別の取引先に支払額を増やすことができる。その取引先でもお給料がアップし、働く人は夕食時のビールを奥さんから増やしてもらえるかもしれません。(笑)
そうなると今度は消費が豊かになりますよね。
売り上げが良くなると雇用が増え、消費が豊かになり、儲かれば税金というカタチで国や自治体のお金が増える。そうするとインフラも整備される。運悪く社会の網の目からこぼれ落ちる人たちにも支援ができる。
そのような意味で売り上げや利益を増やすことはイコール社会貢献なのです。
だから目の前の小さな目標の先にあるものを見据えれば、今日やっている小さいことの意味も見えてくると思いますよ。

(大村)清水社長が普段から意識している言葉や習慣があれば教えてください。

(清水社長)言葉による「幸せの再生産」ですかね。
いい言葉を言われたら気持ちが良くなり、また誰かにいい言葉を掛けたくなると思うのです。私はこれを「幸せの再生産」と呼んでいますが、声掛けも社会貢献につながると思います。このような声掛けが増えれば社会も豊かになり、幸せな人が増えると思うのです。だからポジティブな言葉を掛けることは意識しているというか、普段からしていることです。

(辻谷)新卒採用で意識していることや欲しい人材について教えてください。

(清水社長)どういう人を採用したら会社にとって有益で無益かは、実際に採用してみないとわからないですよね。そこまでの選球眼はありませんが良い人材を採用する確率を高めたいと思っているので、成績や学校歴なども見ます。学歴が全てだとは思いませんが、一つのシグナルにはなると思っています。
人が2時間ぐらい勉強するところ5時間でも平気で机にしがみつくガッツがあるのか、それとも元々の地頭がいいのか、はたまたよほど運がいいのか。そのようなことが学校歴や成績に表れているのではないかと思います。
遊びたい時に我慢をして勉強することも立派な能力ですよね。仕事でもここはやらなければいけない!というような場面があります。踏ん張りどきに遊びに行ってしまう人やテレビを見てしまう人もいますよね。そういったものはシグナルとして色々なところに散りばめられると感じます。
でも基本的には明るい人にたくさん来ていただけたらなと思います。(笑)

(辻谷)私も慶應大学の学生なので、後輩として清水社長の大学時代についてお聞かせください。

(清水社長)遊んでばかりいました。(笑)学生時代までが勉強をする期間で社会に出たら仕事をするという風に区切りをつけていなかったので、勉強はいつでもできるだろうと考え学生時代は遊んでいました。
実際に今の事業をするにあたって相当勉強しましたので。
でも学生時代のうちにもっと勉強しておけばよかったなと思います。特に語学に力を入れたかったですね。一応今勉強中です。

(大村)勉強時間に関してですが、社会人になると学生に比べ時間を確保することが難しくはありませんか。

(清水社長)量×質なのではないでしょうか。
例えば、勉強時間は1時間だけでもできた内容が5だとします。
逆に時間は2時間もあるのに2つのことしかできなかったら4ですよね。
時間が短ければ短いほど質が良くなると考えています。
追い詰められると人は必死にやると思います。特に僕はそういうタイプでして。時間も大切だけど、時間があると工夫がおざなりになると思うし時間がなければ工夫する技を見出すと思うんです。やっぱり工夫が大切だと思います。例えば単語帳を勉強するのにも、時間があれば分厚い単語帳を用意して中々進まないということも・・・。でも切羽詰まった状態だと薄い単語帳を用意し必死で覚えると思うんです。だから時間があってもなくても変わらないと思います。

(辻谷)最後に今後の目標や展望について教えてください。

(清水社長)不遜な言い方をすれば仕事を通してもう少し自分の能力を世の中に提供していきたいです。一方で、人生は一回きりなので自分がやりたいことはやっていきたいなと思います。死ぬ時に後悔することを極力減らしたいと思っています。
会社としては、高齢化社会において彼らの悩みを解決することで社会貢献ができたらいいなと考えています。
もっと広い意味でシニアの方々の最後の自己実現のお手伝いをしていける会社に成長していきたいです。

|インタビュー後の感想

(辻谷)清水様に今回インタビューさせて頂いて非常に良い経験となりました。自社にかける熱い思い、まだまだ前進を目指す向上心は特に感銘を受けました。清水様はとても勉強家で、現在も自分にとって必要な知識を得るべく、絶えず学ぶ姿勢が素敵でした。勉強は量×質であると仰ってたことが印象的です。どんな短時間であっても、質を高めることで多くの時間を費やすよりも効率良く学ぶことができるということ、これはどんな事にも通ずると感じました。私もこの言葉をしっかり刻んでいきたいです。

(大村)清水社長はとても優しい方で一つ一つの質問に対してご丁寧に答えて下さりました。 中でも仕事をしていく中で大変だと感じること、やりがいを感じることとして”常に新しいことにチャレンジしていくこと”と挙げていた点が印象的でした。変化を受け入れることは難しいことではあるけれど、成長していくためには常にチャレンジする姿勢が大事なのだと改めて思いました。力強いメッセージのあるお話を拝聴することができ、貴重な経験となりました。 清水社長、ありがとうございました!!

ライター

大村 倫
2012年度ミス昭和女子大学。大学卒業時に結婚し、夫と娘の3人暮らし。 現在は、学生時代にキャスターを務めていた学生向けメディアでライターとして活動中。
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