
こんにちは!ビズキャンプラス運営の畠中です。
今回は、独自の「ウェルネス」を資源に、沖縄という非日常を掛け合わせ、企業の組織変革を支援する株式会社琉球ウェルネス 代表取締役の道廣敬典様へのインタビューです。
リクルート、サイバーエージェント、STORESという名だたるメガベンチャー・スタートアップでの経験を経て、沖縄で起業するに至った道のり、独自のビジネス戦略、そして変化の時代を生きる学生へのメッセージまで、たっぷりお話しいただきました。「組織づくり」や「キャリア形成」、「起業」、「地域創生」に興味のある方は必見です!
会社概要
会社名:株式会社琉球ウェルネス
代表者:道廣 敬典
設立:2023年1月
所在地:沖縄県那覇市銘苅3-9-22 KAキャンディービル2階(東京都港区虎ノ門にも拠点)
事業内容:ウェルネスツーリズム、組織変革支援(組織コンサルティング)、
地域プロデュース事業
URL:https://ryukyu-wellness.co.jp/
インタビュー
(畠中)
まず、琉球ウェルネスの事業内容について教えてください。
(道廣さん)
見方によって2つの顔があって、ウェルネスをテーマにした旅行会社でもあり、組織変革支援会社でもあります。沖縄に貢献することを前提に立ち上げた会社なので、沖縄の豊かな自然や文化を内地の方々に届けたいと考え、旅行というドメインを選びました。
沖縄の観光マーケットは年間1兆円規模で、ウェルネスというニッチな絞り込みをしても、かなりの規模があります。
ただ、ウェルネスを観光資源として売ろうとしても「安く大量に」というモデルになってしまう。そこで、ウェルネスという資源を組織コンサルティングや研修という組織投資といったマーケットに接続し、「沖縄に来て経営合宿をしよう」という事業戦略を作りました。
(畠中)
沖縄に来てもらい、組織づくりを支援していくのですね。
普段の職場を離れて沖縄で過ごすことに、どのような意味があるとお考えですか。
(道廣さん)
経営を長く続けていると、「どういう組織を作っていけばいいか」「どういう関係性として一緒に歩んでいくべきなのか」といった本質的な対話が必要な場面が必ず出てきます。
でも日常では、目の前のプロジェクトを追うだけでそこに立ち戻れないし、関係性が深くなるほど言いたくても言えないことが溜まっていく。その結果、会社が空中分解したり、人が辞めてしまう。
だからこそ、プロのファシリテーターである第三者を介して、非日常環境で向き合う機会が必要なんです。
実際この3年間で100社以上のお客様がうちをご利用いただいていて、その価値は証明されています。
でも「いつもと違う環境で対話をする」ことを必要だと思ってくれる会社さんは僅かなので、その僅かな人にだけ価値を届けられたらいい、というコンセプトで作っています。
(畠中)
道廣さんが考える「ウェルネス」とは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか。
(道廣さん)
ウェルビーイングを「心・体・社会的にいい状態」だとすると、ウェルネスはそこに向かうアクション・プロセスです。
例えば、体の健康を取り戻す運動は「ウェルネストレーニング」。心をリトリートして「また明日から頑張ろう」と思える旅が「ウェルネスツーリズム」。
ウェルビーングという状態に向けては様々な営みが必要で、そこにウェルネスというマーケットがあります。そこで私たちはウェルネス×〇〇で事業を作っています。
ウェルネス×沖縄観光が「沖縄ウェルネスツーリズム」、ウェルネス×組織コンサルティングが「ウェルネス組織コンサルティング」。
総じていうとウェルネスは「明日が楽しみな状態」、「明日への活力」。
個人が疲れを取り戻すウェルネスもあれば、沖縄の集落が100年後も残っていくための地域のウェルネスもある。誰の、どの活力を、どの場面で満たすかによって、事業もマーケットも変わってくるんです。
(畠中)
学生時代はどのような学生でしたか。
(道廣さん)
普通の大学生でしたよ。母が始めたお好み焼き屋を手伝いながら、サークル作って飲み会して、合コンしてドライブしてバンドやって旅行して、みたいな。
ただ振り返ると、かなり活発ではありました。目立ちたい、一番になりたいという意志は強くて、自然とリーダー役になることが多かったです。
(畠中)
社会人として最初の仕事を選ぶ際は、何を大切にしていましたか。
(道廣さん)
いわゆるFラン大学だったので、就職活動は人生を変える大きなタイミングだと捉え、ガッツリ向き合いました。
年収や社会的ステータスより「面白いと思える事業」や「素敵だと思える人と働くこと」の方が、自分にとって価値が高いと気づき、裁量権があるか、業界が伸びてるかという基準で会社を選びました。
いくつか内定をもらった中でリクルートを選んだのは、「日本株式会社人事部」という日本を背負うような考え方や、当時衝撃だったホットペッパーのようなサービスに惹かれたからです。
(畠中)
その後サイバーエージェント、STORESと転職を重ねていますが、環境を変える際にはどんなきっかけがあったのでしょうか。
(道廣さん)
前提として、仕事は人生を楽しむための手段だと思っています。
私はその会社の人生を歩みたいわけじゃなく、私の人生を最高にするために、会社の力を借りるという考え方です。その会社が自分にとって、最適ではないと感じたら、辞めるべきだと思っています。
27歳の頃、求人のヒアリングで訪れた、サイバーエージェントの社長が、私より年下でした。彼の、「インターネット広告はまだ誰もルールを決めていない。だから自分たちで作る。」と語る姿は、めちゃくちゃかっこよかったです。。
一方、リクルートでは、「今月あと何件提案するの」みたいなマネジメントを窮屈に感じていて、もっと自由なマーケットに挑戦したいと思いサイバーエージェントに転職しました。
サイバーエージェントでは100億規模の事業をいくつか任せてもらいましたが、ただ、事業責任者としての数字も、結局は、会社が決めた事業やマーケットの中の一指標でしかない。自分は会社の戦略によってアサインされて、そのプロトコル(枠組み)の中で成果を出しているだけ。
そう気づいたことで、「生きた経営がしたい」という思いが強くなると同時に、STORES創業者から「一緒にやらないか」と声をかけてもらい、32歳で移る決断をしました。
STORESでは経営の一員として、コロナ禍でのDX加速もあり、5年で達成したかった指標を3年でクリアしました。資本主義・スタートアップの世界ではやり切った感があったので、次は全く違うバトルフィールドで、新しいコンセプトでやりたいと思うようになりました。
沖縄出身の妻と結婚を期に移住し、今までとは真逆の、地域に根差したオフラインセクターの事業をやろうと思ったんです。
AIが提案してくれる時代だからこそ、人と人が対話するための「関係性」の価値が高まる。そしてそれは、日常の中では難しい。その気づきが、琉球ウェルネスの企業コンセプトの着想につながりました。
(畠中)
変化の激しい時代の中で、将来に悩む学生はどんなことを大切にするといいでしょうか。
(道廣さん)
まず、時代は移り変わるものなので変化対応が前提になります。その上で、今は行動力の時代だと思っています。
例えば、やりがいを見出せない学生さんをよく見ますが、今のあなたの思考や行動習慣の中に見当たらないなら、そこにはないんです。AIと喋ってもTikTokを見ても、あの中に本物なんかないんです。
変化を前提として、自分で見て、学んで、言語化して、自分で決めること。これはウェルビーイングの重要な要素でもあります。
学生の皆さんにあって僕らに明確にないのは「若さ」です。
20代の失敗は40代の失敗より圧倒的に軽く済む。だからこそ若さを武器に、どんどん行動してほしいですね。
(畠中)
最後に、進路に悩む学生へメッセージをお願いします。
(道廣さん)
自分の人生なので、自分で決めて楽しいことをする。これに尽きます。
周りの評価や、「友人より良い内定先」のような狭い世界のステータスに振り回されることなく自分にとって価値があるか、意義があるか、やりがいがあるか、楽しいかワクワクするか。そこを大事にして下さい。それで離れていく人がいても、別にいいじゃないですか。
自分の人生を最大限楽しむことに、ぜひフォーカスしてください。
インタビューを終えて
(畠中)
私自身、就職活動の際に大手かどうかは一切見ず、理念や事業内容の面白さだけで会社を選びました。
道廣さんのキャリアが、結果を見ると成功者なのは確かですが、同じような道を選んだ私が成功するか失敗するかというのは、特に気にしていません。お話を伺っていて、「これから大変だろうけど、楽しいことは間違いないな」と強く思えたことが、今回のインタビューで一番の収穫です。ありがとうございました。
(道廣さん)
大人は疲れているばかりではない。次の世代にエネルギーを提供したいと思っているおじさんたちもいる、ということをぜひ学生の皆さんに伝えたい。
僕らが20代の頃に40代の先輩たちに助けられたように、今度は僕らが若い世代が活躍できる土壌をつくっていきたいと思っています。
志のある若者たちが、日本という国を好きでいてくれて、楽しく生きていけるような、そういう社会であることを願っています。
道廣さん、貴重なお話をありがとうございました!
以上、株式会社琉球ウェルネス 代表取締役 道廣敬典 様へのインタビューでした。次回もお楽しみに!
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