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レイ法律事務所 佐藤弁護士 経営者インタビュー

第20回「ベンチャー企業に聞いてみよう!」では、メディア・エンターテインメント・知的財産分野に関する法務に精通しているレイ法律事務所の代表弁護士、佐藤大和様にインタビューさせて頂きました。

インタビュアー
三谷都美さん(慶応大学3年)、内田里奈さん(東京理科大学3年)

会社概要
会社名レイ法律事務所
設立:2014年4月
事務所紹介:メディア・エンターテインメント・知的財産分野を柱に、企業法務(起業サポート、労使トラブル、各種契約書作成、事業承継、債権回収)、学校問題(いじめ・不当退学処分問題・その他諸問題)、介護問題、刑事事件、男女問題(離婚・不倫)、相続、債務整理(法人破産・個人破産など)の法的問題を取り扱っている。
弁護士:8名所属(男性5名、女性3名 2017年1月時点)
所在地:〒112-0013 東京都文京区音羽2-2-2 アベニュー音羽ビル2階

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|ここからがインタビューです

(三谷)
佐藤弁護士の幼少期はどのような少年でしたか。

(佐藤弁護士)
一言で言えば、自己中心的でズルをする少年だったかなと思います。そんなに頭も良くなくて、病気がちだったんです。小学5年生まで九九もできませんでした。テストはカンニングばかり。だから人から褒められるような少年ではなかったですね。
でも友達はたくさんいて、愛されていたとも思います。
ただ、体は小さく背の順でも一番前だったので、いじめられたくないからズルい部分もありましたね。わがままな田舎のひねくれた子どもでした。(笑)弁護士になりたいとも思っていなかったですし、人助けをしたいとも思っていなかったです。


(三谷)
今の姿からは想像できないです!

(佐藤弁護士)
真反対みたいな人間でしたね。
嫌なことがあったら逃げる。人のものを壊しても自分で名乗り出ない。
クラスで問題が起きた時も、自分の間違いであっても人のせいにしたり。
今は被害者を守る側ですけど、どちらかといえば問題を起こす側の人間でした。(苦笑)

(内田)
人文学部に在籍しながら法律の勉強に興味を持ったきっかけはなんだったのでしょうか?

(佐藤弁護士)
僕が19歳の時に母親が倒れたんですよ。母親が倒れた原因は働きすぎでした。
母親が倒れてしまったことで父親、弟と男3人で話し合い、それぞれ母親に誓いました。長男である僕は大学になんとしてでも受かると母に誓い、地獄の浪人時代を過ごしたんですよ。高校は一応地元の進学校に通ったのですが、僕は学年でビリをとったり偏差値30になってしまったり、髪を金髪にしたりして落ちこぼれてダメになってしまっていたので、恥ずかしながら算数から勉強を始めました。(苦笑)

このとき、勉強にだけ集中するために、祖母が僕の大学進学のためにずっと貯めていてくれたお金を使って一人暮らしを始めたんです。その時浪人せずに大学に入った僕の周りの友達は、大学2年生くらいなんですよね。周りはキャンパスライフを充実させていて、一人暮らしをしている僕の家に彼女を連れて遊びに来るんですよ。それがまた悔しくて、なんで来たのかと尋ねると、カップル同士のテニスの試合の審判をして欲しいと言うんですよ。カップル同士の試合の審判をさせられるという今でも忘れない屈辱を味わったりもしましたね。(笑)
悔しさと嫉妬心ばかりがあって、その中でようやく三重大学に合格しました。

三重大学に入学したことで法律のストーリーが少しずつ始まります。
地方の国立大学だったので、浪人が当たり前じゃなかったからすごく浮いていましたよ。特に二浪だったので、周りは2歳も年下で・・・。そんななか、大学入学後はとにかく女性と付き合いたいという気持ちが芽生え、どうしたらモテるのか毎日必死でした。考えた結果、たどり着いたのがボランティアサークルに入ることでした!(笑)
「ボランティアサークルに入れば、優しくて綺麗な女性がいる」と。ほんと偏見ですよね。(苦笑)それで入ったのが、“献血推進サークル”。その献血推進サークルには、男の子が2人いて、その2人に「献血推進サークルは作ったばかりで、人を集めている。楽しいサークルだよ」と言われたんです。いざ入部してみると、正式なメンバーはその2人しかいなかったんですよ!女の子にモテたくて入ったサークルに、男2人しかいなかったこの衝撃!それから大学2年生のときは、行きたくないとふてくされていました。(笑)

でも、大学二年生の終わり頃、献血サークルに勧誘してきた一人が、「のぶりん」というあだ名なのですが、のぶりんが熱く献血の重要性を僕に語ってくれたことがあったんです。献血が命をつなぐためにいかに大事なものか。若者が献血をすることからどれだけ離れてきているか。そして、属していた献血推進サークル“ヴァンパイア”の後継者が僕しかいないことも。そのとき、サークルがなくなってしまったら困る人も多いということを初めて知りました。献血とはダイレクトにボランティアをするものではなく、血液を必要としている患者と献血をして頂ける人を繋ぐ仕事なんです。そこでボランティアの重要性、献血の重要性を理解したのです。
そして、「“ヴァンパイア”存続のためには、大和しかいない」と言われたことがすごく嬉しくて部長になりました。それが今への扉なんです!そこから一気にサークルが楽しくなって、もともとリーダーシップを取るような子ではなかったんですけど。部長になってからは熱心に打ち込み、勧誘にも力を入れて40人規模のサークルにしました!

その時に、人前に立つ楽しさを覚えました。また、親子で献血をしに来る人もいたのですが、お母さんやお父さんが献血をしている間にその子どもたちの面倒を見るようになりました。そこで子どもたちの笑顔を見ているうちに、世の中の子どもたちの笑顔を守りたいと思っていきました。ちょうどその頃、塾の講師もしていたので、「よし!子どもたちにかかわる仕事をしよう!」と思って保育士を目指そうと思ったんです。自己中心的で中途半端な落ちこぼれだった僕が急に子どもたちのために何かをしたいと極端に目覚めてしまったんですよ。
そこで、お世話になっている大学の先生、今の僕の師匠にあたる先生ですね。その先生に保育士になりたいことを相談しました。その先生は「民法」という法律の科目の先生だったのですが、その先生に「佐藤くんが子どもたちを守りたいと思っているなら、法律の成績も良いし、弁護士になったらいいんじゃない?」って言われたんです。でも先生からは「ハードル高いよ!うちは法学部ではなく人文学部だし、法律の科目はあっても法学部で勉強するレベルではないからね。」と言われました。でも続いて「佐藤君は法律のセンスがあると思うからチャレンジしてみては?」とも言ってくれて、その時に弁護士の仕事に興味を持ちました。

早速、弁護士になりたいことを親に相談してみると「いいよ」と言ってくれたんです。小学5年生まで九九もできないし、二浪してやっと大学へ入るような子が弁護士になりたいと言い出したら、普通親も止めると思うじゃないですか。(笑)でも、「応援する。人生を賭けてやってみな」と言ってくれて、その時に涙が出るくらい嬉しかったですね。

また、地元で公認会計士になると言って頑張っていた親友も「やるなら本気でやれ!一緒に本気で頑張ろうぜ!」という手紙をくれて。そこでスイッチが入り大学3年生の夏から勉強を始めたというような形です。
そこから運命が著しく変わっていきます。落ちこぼれで田舎の自己中心的な中途半端な金髪少年が弁護士を目指すことになったのです。

(三谷)
難関と言われる司法試験を一回で合格した理由は、なんだとお考えですか?

(佐藤弁護士)
「勉強法」を勉強したことです。これは二浪時代に勉強法を失敗した経験が関係しているのですが、当時、教科書や参考書を綺麗にノートに丸写しする勉強法を半年間続けていたんです。でも、数ⅠAと数ⅡBの参考書の数式を移し終わった時に気がついたんですよ。「ノートには綺麗に写したけど、これでは問題を解けないわ」と。半年間くらい無駄にしてしまい、センター試験は大失敗しました。なので、司法試験では同じ過ちをしたくないと思いました。
そこから「勉強法」って何だろうと考えるようになりました。

そして、スポーツでもピアノでもあらゆるものに練習法があることに気がついたのです。バスケの練習をする時にボールを蹴る人っていないですよね?サッカーを練習する時にボールを手に持つ人もいないんですよね。バスケにはバスケの練習法、サッカーにはサッカーの練習法があるように、試験勉強にも「試験勉強の練習法」、つまり「勉強法」は絶対にあるんだろうなと思いました。

そこから、勉強法の工夫をし始めました。そしてそのときに思い出したのが、「昔はカンニングをしていた、答えから見ていたよな」と。ということは、単純に「過去問から見ればいいのでは!」と思ったんです。そこから司法試験の過去問を丸暗記しようと思い立ちました。答えを一問一句覚える必要は全くなく、論理だけを覚えればいいのです。どうしたら解答まで行くのかという「論理の筋」をとりあえず覚える。

今の法科大学院は、全入時代とも言われていますが、当時は7倍、8倍の倍率でした。当時、旧司法試験の制度が終わって新司法試験が生まれた時代だったので、旧司法試験で10年、それ以上受験を経験してきた人達も新司法試験に流れてきたんです。その中で一流の大学の人達や10年も司法試験を受け続けているベテランの方たちと競わなくてはならない状況でした。まず法科大学院に入らないと話にもならなかったので、そこへ向けて、とりあえず司法試験の過去問を覚えることにしました。その結果、最終的には立命館大学の法科大学院に入ることができました。そのとき、過去問さえ暗記すれば何となく試験は受かるんだなと思いました。

でも、大学院では、ソクラテスメゾットの授業だったので、授業は先生と学生で対話を続けながら結論を導いていくものでした。当然ながら暗記をしていた僕は、授業中全く答えられないんですよね。(笑)答えを丸暗記していたから論文は書けても、意味を理解していないから授業では何も答えることができない状況だったのです。(苦笑)
そのような環境でだんだんと成績も落ちていき、このままでは司法試験も落ちると思い、勉強法を再び一からやり直しました。そして、効率よく理解する方法・速読の方法・過去問の研究の方法・頭の使い方・脳の使い方・睡眠の方法など、あらゆる角度から勉強法を見直しました。

その後も、いろいろとありましたが、今では、「勉強法」をしっかりと勉強して、間違った勉強法さえしなければ、どのような試験であっても落ちないと思っています。ノーベル賞をとりたいわけでもないし、数学オリンピックに出場するわけでもありません。試験勉強の目的は、やっぱり試験に合格することなのです。このことを忘れないことが大事なのです。
試験に合格するための勉強法を勉強することに、特殊な才能は必要ありません。

僕は勉強法には効率的な方法って絶対にあると思っています。
普段の勉強法が徒歩だとしたら、勉強法を学んで勉強することは、免許をとって車に乗っているような感覚です。みんなが1キロの道を20分かけて歩いているときに、車の運転を覚えてしまえば約1~2分で進めるんです。それくらいの差が出ます。
でも、僕がこういうアドバイスをしてもなかなか皆さん僕の言うことを聞かないんですよ。(笑)慣れてきた勉強から離れることや、一時的に成績が下がることが怖かったりして。それだけ習慣を変えることは難しいということですね。(苦笑)本当に、今までやってきた勉強法を直すということはすごく努力と我慢が必要だと思うんですよ。「今までの勉強法を捨てる」これが勉強法で最初にすべきことなのです。“柔軟になんでも取り入れること”、こういった姿勢も必要だと思っています。


(内田)
1日にどれくらい勉強しましたか。また勉強が辛くなった時どのようにモチベーションを上げましたか。

(佐藤弁護士)
僕は時間にこだわらず自由に勉強していました。1週間のうち4日勉強して、残りの3日は漫画喫茶へ行ったり、友達と遊んでいたこともありました。とにかく「遊ぶ」ことや「漫画を読む」ことが大好きで、1日満喫の中で“るろうに剣心”や、“ゴッドハンド輝”などを読んでいました。“ゴッドハンド輝”は、駄目な医者から優秀な医者になるというストーリーなので「僕もいい弁護士になる!」なんて夢を描いていましたね。(笑)自由に勉強していたからこそ、勉強を嫌いになったことはありませんでした。

あと、すべての時間が勉強時間だとも思っていました。こんなことを言うと「え?」と言われることもあるのですが、例えばデスクに向かっていない時間、テレビを見ている時や遊んでいる時も、いつも勉強した内容を思い出しながら考えるようにしていました。頭の中で考えることが「思い出す」練習にもなり、また「考える」練習にもなっていました。そして考えた結果、わからないことがあったり疑問があったら、本を読むようにしていました。
本を読むにしてもなんとなく読んでしまって頭に入ってこないことってありませんか?でも“ウォーリーを探せ”を読んでいる時は、ウォーリーに注目して必死に探そうとしますよね。ただこれも、ウォーリーの存在を知らなければ見つけられないんです。
勉強も一緒です。疑問点やわからない点があって初めて参考書を読むものなんですよ。疑問点がなければ、何も吸収できません。
だから意識することが大事だと思うんです。
日頃遊んでいる時でも、常に頭は動かし続けて、疑問が生じたらそれに関する参考書を読み込む。疑問が出てくる度に参考書を読むことを繰り返していました。

そのような感じで、遊ぶ時間も取っていたので勉強が辛くなったことはありません。
ただ、法科大学院に入学したての頃は、この勉強法を習得していなくて授業中に全く答えることができなかったときはさすがに辛かったです。(苦笑)でもその時のモチベーションになったのは「マイナススタート」の自覚があったことでした。もともと頭が悪く、髪を金髪にしたり、カンニングをしていたような少年が、法科大学院で天才秀才と肩を並べているだけで「すごいこと」だと思っていたんです。人生なんとかなるんです。一番良くないことは諦めること。諦めたら人生おしまいです。だから自分で自分を否定しない、自分の可能性を信じる。このような考えが僕のモチベーションになっていましたね。


(内田)
弁護士になって良かったと思う時を教えてください。

(佐藤弁護士)
自由を感じられる時です。つまり「自分で自分の生きる道を作ることができる」ことですね。もちろん、交渉や裁判を通して人を救えた時や笑顔にできた時にも感じるのですが、全て自分の足や頭で勝ち取るんです。
全ては自由なんです。やるかやらないかの選択権は全て自分にあります。

僕は法律事務所以外にも会社も立ち上げていますし、メディアにも出演したり、執筆をしたりと、本当に様々なことをしています。これらは全て自分で考え、選択して行動をしています。これほど最高なことはありません。

その一方で、自由ということは自分で「責任」を持つことを意味します。だから怠けたり、さぼったりすれば、失敗します。でも、頑張ればその分だけ見返りもあります。僕は高校までさぼってきて苦い思い出があったので、さぼったそのあとの人生を苦労することがわかっていたのです。
大学4年間遊んでばかりいたら、そのあとの人生40、50年ずっと苦労するかもしれません。だから僕は大学4年間絶対にさぼらないと決め、授業も一番前で受けるようにしていました。
また、大学4年間、ボランティア活動・塾講師のアルバイト・ゼミ長・ボランティア団体の立ち上げをし、勉強も含めて、とにかくすべてを真剣に取り組みました。もちろん遊びも本気で打ち込みました。遊ぶことは人間力を高めることにも繋がります。人間力とは、コミュニケーション能力・共感能力・リーダーシップなどの力です。こういった能力を得ることは、“自分の人生を自分で描ける”ということにもつながると思っていました。

このように大学4年間、とにかく必死に頑張ったから、今の人生があり、今の人生が楽しいんだと思います。

(三谷)
ドラマなどの法律監修に関わることと、裁判など実際の司法の現場に関わることは異なっているように感じるのですが、何が大きく異なっていますか?

(佐藤弁護士)
「人の人生」がかかっているかどうかでしょうね。
ドラマはフィクションですが、現実は「ウソの世界」ではありません。
ドラマはフィクションなので、いかに法の世界を視聴者に楽しく観てもらうかを考えています。“グッドパートナー(テレビ朝日)”や2017年1月から放送された“大貧乏(フジテレビ)”も見ている方々に夢、希望、感動を与えられるように監修に携わっています。

しかし実際の裁判は、感動を与えるのが仕事ではありません。
人の苦しみ、怒り、憎しみ、悲しみ、辛さなどの、複雑な感情が混ざっているのが本当の現場の司法なんです。クライアントたちをリスタートさせられるか、と人生がかかっている点が大きな違いです。だからこそ、僕たちは真剣に話を聞き、あらゆる手を使って良い結果にしようと頑張ります。

昔、僕のクライアントさんが事件も無事に解決していたにもかかわらず、いろいろとあり、自殺してしまったことがありました。その時、初めて、弁護士は法律トラブルを解決するのではなく人間トラブルを解決しなくてはならないことに気づかされました。人間トラブルの上に法律トラブルがあるのです。だから僕たちは法律論だけを見ていてはいけない、その背景にある人間の心を見ないと、本当の意味で人を救えないのです。なのでクライアントさんを見る時は、一言一句も聞き漏らさないように、表情をよく読み取るようにしています。


(三谷)
多くのドラマに関わったり、メディアに露出したりするようになったことによって、環境や心境に大きな変化はありましたか。

(佐藤弁護士)
偉そうに言うわけではないのですが、作り手の大変さを実感しましたね。テレビに出演するまでは、メディアは国民に影響を与えるので巨大な権力のように感じていました。
でも実際に一緒に仕事をして分かったのが、携わっているみなさん1人1人が、僕らと変わらない人間ということです。当たり前のことですよね。(笑)でも、1人1人が一生懸命、視聴者に楽しんでもらうため、視聴率を上げるためにどうしたらいいのか、視聴者に届くにはどうしたらいいのかをみんな考えていて、みんなが必死になって1つの番組が作られることがわかりました。1時間の放送のために収録に9時間も使うなど、それくらい大変なんです。それを知ってからは「メディア」に対する考え方や見え方が変わってきました。


(内田)
芸能と法律、教育と法律というように、佐藤弁護士の活動は私たちに法律をより身近に感じさせてくれているような気がします。そのようなことを意識して活動されているのでしょうか。

(佐藤弁護士)
「子どもたちを被害者にも加害者にもさせないこと」が、学生時代からの僕の信念なんです。ですので、芸能と法律、エンタメと法教育という形で、できるだけ多くの方々に法律を知って欲しいんです。

僕がメディア出演し続けているのは、セミナーや講演会でよく大学などの教育機関に行くことも関係しています。講演の途中で学生たちが飽きてしまわないように、「ドラマ監修の背景はこんなふうだったんだよ」というような、テレビドラマやテレビの話が出来ると、学生たちは本当によく聞いてくれるんです。(笑)
そういった話をすることで、その時に話した法律などに関する話も学生たちの記憶に強く残るんです。だから僕はメディアに出演しているのです。僕が出演することで多くの学生や視聴者の心に届いて、それがトラブル防止につながればいいなと思っています。

そして、やっぱり子どもたちには被害者にも加害者にもなってほしくないですし、人生を笑顔で過ごしてもらいたいと思っています。
笑顔で過ごすためには、トラブルに巻き込まれないことが大事だと思っています。だから、多くの人に法律を少しでも知ってほしい、頭の片隅に置いておいてほしいと思っています。「転ばぬ先の杖」ですね。今後も、「芸能と法律、エンタメと法教育」を掛け合わせて皆様に提供したいと思っています。


(三谷)
私たちが日常で、加害者にも被害者にもならないために、どのようなことが大切なのでしょうか。

(佐藤弁護士)
法律の基礎的な教養は必要だと思います。大学の授業や講演会などを通してでも、少しでも法律に興味を持ってほしいです。皆さんが思っている以上に、社会には悪い大人たちがいっぱいいるんですよ。そのため、変な異性に騙されてしまったり、詐欺にあったり、変な商法にはまってしまったりする学生たちも多いです。みんないい子たちなのですが、自分の行動に対してリスクヘッジが出来ていないんです。気づいたら被害者になっているんです。

また普段の自分の行動を振り返ってみて、自分のやっていることが法律的にいいことなのか悪いことなのかを考えることも大事です。自分の軽はずみな発言が名誉毀損になっていないか、侮辱になっていないかなど、加害者にならないようにすることも大事なのです。

そして法律に興味を持つことに加えて、“簡単に人を信じない” “怪しい人間、変な人間に近づかない”ということも大切です。自分の人生を幸せにしたい、周りの人を幸せにしたいのであれば、マイナスの人間から遠ざかった方がいいと思います。人の見極めはすごく難しいですが、「ちょっとこの人は要注意かな」と思っておくだけでも、トラブルを防げると思います。


(内田)
とても多忙な日々を送っていると思いますが、1日のスケジュールを教えてください。

(佐藤弁護士)
常に、テレビ・ラジオなどのメディア出演、講演・セミナー、取材対応、ドラマ監修、執筆の仕事、経営者の仕事、弁護士などを同時進行しています。執筆も現在5冊抱えているため、なかなか大変です。(苦笑)自宅には、パソコン、テレビを合わせて常に6つの画面を開いて、ニュースやドラマの確認もしつつ同時並行に仕事をしています。

仕事をしていて面白いことは、毎日違うタスクをしていることです。もちろん弁護士が本業なので裁判所にも行きます。でもメディア出演があれば、テレビ局にも行きます。同じ日を繰り返さない。毎日違う色なんです。だからこそ刺激がありとても充実しています。

(三谷)
このようにマルチタスクをこなす、活動の原動力は何ですか。

(佐藤弁護士)
楽しむこと、ワクワクドキドキすることです。
1度きりの人生なので、笑顔で生きて笑顔で死んでいきたいですね。
「つまらないことはやらない」、「嫌なことはやらない」、「怒られたら逃げる」。それをモットーに生きています。(笑)


(内田)
今挙がったモットーの他にも大切にしている考えや信念があれば教えてください。

(佐藤弁護士)
僕の信念の一つに、「進取独創。自ら進運を開拓すべし」があります。僕の出身校である宮城県石巻高校の教えなんです。これは、進取独創、つまり従来の慣習にこだわらずに、新しいものを取り入れ、自分でオリジナリティーを生みだし、自ら進む道を開拓しなさいという意味です。
僕は自由が大好きで、自分で自分の人生を描きたいと思っているのでこの言葉を大事にしています。誰かに頼ると、誰かの運に左右されてしまう。誰の運にも頼りたくないので、自分で自分の道は切り開く。運気が良い人を周りに集めて、さらに運気をパワーアップさせて、世界一の法律事務所を目指す!これが今の僕の信念ですね。


(三谷)
これからどのようにご自身の活動の幅を広げていきたいとお思いですか。今後の展望をお聞かせください。

(佐藤弁護士)
「絞るか拡大するか」を考えています。
絞るというのは、僕自身の活動です。マルチタスクをしていると、たまに頭がパンクしそうになるんです。(笑)小説も書いているのですが、ビジネス本を書いて、講演をして、メディアやラジオへ出演して、経営者をやって、弁護士をして・・・これだけ仕事をしていると何をやっているのか分からなくなる時もあって。(笑)なので、さすがに絞ろうかなと思う反面、「いや、まだいけるんじゃないかな」と思うんですよね。絞るのか、自分の限界を超えてさらに活動の幅を広げるのかを今悩んでいます。(苦笑)

最近、周りの方に「政治家の道も一ついいのでは?」と言われました。子どもたちを加害者にも被害者にもさせないという思いがあるので、それを国政でチャレンジするっていうのはありかなって思っています。悩んでいますが。(笑)

あとは、このレイ法律事務所を「世界一の法律事務所」にすることです。レイ法律事務所はエンターテイメントに強い法律事務所なのですが、世界に誇れるエンターテイメントに強い法律事務所になることが目標です。

(内田)
大学生に向けてアドバイスをお願いします。

(佐藤弁護士)
今までのインタビューの中でもありましたが、僕を変えてくれたのは大学4年間です。今の自分の土台の全ては、大学4年間にあります。だからこそ大学4年間の1分1秒を必死に生きて欲しいと思います。無駄な時間なんて1秒たりともないと思っています。全力で遊ぶ、全力で勉強する、全力で恋をする。全てにおいて全力で挑めば、得られるものは多いです。

ただ目的意識はしっかりと持つべきです。例えば、遊ぶ目的は何かと考えた時に、「刺激を求めるためなのか」、「人間力を磨きたいからなのか」。恋愛もそうです。自分の負の感情、嫌なところと向き合えれば人間として著しく成長できます。だから恋愛も無駄ではないんです。異性を見る目も養えると思います。「こういう人といたら幸せになれないな」とか、「こういう人と一緒にいたらいい人生を歩めるな」という異性の見極め方をしっかり大学生のうちにしておけば、変な異性にひっかからないと思います。

大学4年間手を抜いてしまったら、残り50年、60年大変な目に遭うと思ってください。これは、僕が社会人として同期を見てきて思ったことです。大学4年間を頑張ってきた人間は、社会人になってからもさらに活躍して、私生活も仕事も充実しています。一方、ただ遊んできた人間は社会人になってから大変な目に遭っていました。
繰り返しになりますが、だからこそ、学生の皆さんには勉強も含めて全力投球して欲しいと思っています。そこで得られたものが、残りの人生の土台作りになります。多くの方は大学に入学して、「解放されたー!」とだらけてしまうのですが、「勝負はここからだ!」と思って欲しいです。
僕は二浪して地方の国立大学へ入学したので、世間から見ると“失敗の人生”と思われていたと思います。でも、大学4年間を必死に過ごしたおかげで、今とても楽しんでいます。

人生は「白地図と一緒」だと思っています。真っ白な地図に自分なりの地図を作っていくのですが、その時にコンパスがなければ自分がどこにいるか、どこへ行けばいいのか分からなくなるかもしれません。そのコンパスになるのが、大きな目標や夢だと思っています。

夢や目標を持つことは大切です。
大きい目標や夢を決めて、そこから逆算して小さな目標を決めていく。そうすれば、大学4年間の目的をしっかりと持てるはずです。

最後に大事なのが、「自分ルール」。これは多すぎない方がいいです。僕にとっては“進取独創”や“ドキドキワクワクすること”です。そういった自分の信念を決めておけば、決断がしやすくなります。人生は選択の連続なので。(笑)

「何事にも全力で打ち込む」、「そのためには“目的”をしっかり持つ」、「自分の信念を持つ」この3つを頭の片隅にでも入れて全力で過ごしてください!!|インタビューはここまでです

インタビュー終了後も学生の質問に真摯に応えてくださりました。佐藤弁護士、ありがとうございました!

インタビューの感想

(三谷) インタビューをする前は、法律のことを全く知らない私がどのようなお話を引き出せるのか心配でした。しかしいざ佐藤弁護士のお話を聞くと、専門的な法律の内容を身近な事と結びつけてくださったため、どの内容も面白く引き込まれていきました。 中でも一番印象に残ったことは「学生時代の1分1秒を大切に生きる」というメッセージ。勉強の得意不得意に関係なく、時間の使い方や物事の考え方の工夫ひとつで大きな目標を達成できるのだということを教えてくださり、とても力づけられました。丁寧でまっすぐ、優しく温かい、佐藤弁護士のその人柄も、現在の多岐に渡る活躍の所以なのではないかと感じました。

(内田) 毎週テレビで見ていた佐藤弁護士にお会いし、インタビューすることができてとても嬉しかったです。 弁護士になろうと思ったきっかけやこれからの展望など、たくさん質問させて頂きました。学生キャスターとして初めてのインタビューだったのでとても緊張しましたが、良い経験になりました。ありがとうございました。

ライター

大村 倫
2012年度ミス昭和女子大学。大学卒業時に結婚し、夫と娘の3人暮らし。 現在は、学生時代にキャスターを務めていた学生向けメディアでライターとして活動中。
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