
こんにちは!
ビズキャンプラス運営の泉田です。
今回は、株式会社ディーセントワークの代表取締役 中田 明秀様にインタビューをさせていただきました。自分らしい働き方の実現に向けて、国家資格キャリアコンサルタントの資格を活かし活躍しています。また、その活動はキャリア支援にとどまらず、地域活動や街づくりにも関わっている中田様。
今回のインタビューでは、「オンとオフの境界線を設けない」というワークアズライフを実践する中田様からの、就活支援への想い、自分らしい働き方、そして学生へのメッセージなど、多岐にわたる貴重なお話をお届けします!
「働きがいのある人間らしい仕事」や「キャリア」、「地元愛」などに興味のあるキャスターの方、必見です!
会社概要
会社名 株式会社ディーセントワーク
代表取締役 中田 明秀
住所 石川県野々市市
設立年月 2022年1月
事業内容 専門キャリアコンサルタントによる適職相談
URL 株式会社ディーセントワーク
インタビュー
それではインタビュースタートです。

(福田)
ビズキャンプラスの学生に向けて、事業内容を教えてください
(中田さん)
弊社は新卒専門の就活支援をしています。現在は、2026卒や2027卒だけではなく、1年生や2年生の課外活動の支援なども行っています。町づくり活動などに取り組むと就活時の学チカに有利になるため、最近は積極的に取り組む学生も増えており、1年次からの就活支援が本業となっています。
(福田)
なぜ、このような事業(コンサルタント)を始めようと思われたのですか
(中田さん)
私は氷河期世代でもあり、就活というものをあまり理解していませんでした。もともと私自身も就活が分からなかったからこそ、逆にこの事業をやっているということです。
(福田)
具体的に多い相談は何がありますか?
(中田さん)
学生の立場になってみると、合同説明会や就活サイトはポジティブな情報発信で溢れていて、いまいち違いが分かりません。企業もメリットばかりを打ち出し、当たり前ですがデメリットを言う会社はなかなかありません。
ですので、学生からは、内定を複数社持っているのですが「その中でどれがいいと思いますか」や「もっと違う選択肢はありますか」というような相談が多いです。私は基本的には選択肢を提供しますが、決めるのは本人というスタンスです。自分で探したらABCの3つの選択肢かもしれません。そこで私がDとEとFという追加の選択肢を出して「この中から自分に合った会社を選んでみたら」というような形で支援しています。
(福田)
早期選考についてはどうお考えですか。
(中田さん)
現在(11月)でも2026卒の学生が来ることはあります。「まだもっと活動したい」という学生もいます。私は正直、早期選考よりはじっくり見て活動した方が就活には良いと思っています。なぜなら、ここだけではなく、次に転職活動をする可能性もあるからです。
ここでしっかり活動しておいた方が、次の転職の際に力がつくと考えています。早期選考でさっと決めるよりは、しっかり今しかできない活動をすべきです。例えば25歳や30歳でいろいろな企業訪問をしようとしても、そう簡単に受け入れてもらえないこともあります。今は学生だから、インターンにおいでとか、企業説明会に参加していいよと気軽に言ってもらえます。だから、今のうちにいろいろ見ておいた方がいいと考えています。
(福田)
人を支える仕事をする上で、心がけているコミュニケーション方法はありますか。
(中田さん)
私は国家資格のキャリアコンサルタントというカウンセラーの資格を持って対応していますが、いかに相手の立場に立てるか、自分の価値観ではなく相手の価値観に立って話を聴いてあげられるかというところを、非常に心がけています。
(福田)
ワークライフバランスについてはどうお考えですか。
(中田さん)
最近はワークアズライフという考え方に共感しています。つまり、オンとオフの境界線を設けないということです。仕事とプライベートの両立ももちろん大切ですが、私の場合はプライベートも仕事になっています。地域活動をしながら「皆さん何の仕事をしているのですか」といった会話から、仕事の相談につながることもあります。
地域活動をしている人たちも皆仕事をしており、様々な企業に属している人もいれば、「娘や、息子が学生です」という保護者の方もいます。だから私はあえてオンとオフを設けずにやっています。仕事だけ頑張っていて鬱や過労死になってはダメですし、プライベートが充実しすぎてニート・フリーターになってもダメです。やはり両方が充実していくことで、社会が明るくなり、自分自身も楽しいのではないかと思っています。

(福田)
中田代表が学生時代に頑張っていたことはありますか
(中田さん)
私の場合、逆に学生時代は何もしていませんでした。だから今の学生たちが学生時代にこんなことをしているというのを聞くと、本当にすごいと思います。強いて言えば、カラオケのアルバイトを頑張っていました。そこで、すごく鍛えられました。その時に「考えろ、考えろ」とすごく言われたので、その習慣は少し今も残っていると思います。
(福田)
人脈を広げる秘訣を教えてください。
(中田さん)
最初は地域活動に興味があり地域のボランティア活動(公民館委員など)をしていました。今では金沢市の市民協働推進課の準職員という仕事にも取り組んでおります。金沢市というか地方都市は首都圏と比較して人と人の繋がりが強く、町内会や公民館、防災士、保護司の会合などに顔を出すと共通の知人や共通の体験などがあり、その場の方々との場が和み、親近感を持って接することができます。ビジネスの場においても異業種交流会のような会合で人脈を広げる手段はあると思いますが、地域活動の場でもこの活動で知り合った方々との『横のつながり』を特に意識して接しているので地域版の異業種交流会だと思っています。PTA活動なども様々な保護者の方との繋がりが生まれる場ですので、こちらから積極的に話しかけ、横のつながりを大切にしています。
(福田)
地方就職と首都圏就職、どちらがいいと思いますか
(中田さん)
ある程度のビジョンを持っていくのは良いと思いますが、東京は物価も高く、生活をしていく上での苦労も多いと思いますので、上京をするからには計画性を持って取り組んでほしいです。
(福田)
目標が見つからないという学生も多いと思いますが、どのようなアドバイスをしていますか

(中田さん)
何をしていいか分からないという学生は、自分のルーティーンを見直してみて欲しいです。朝起きて、学校に行って、部活やサークルに行って、アルバイトに行く…。 だから「ルーティンを変えてみたら」と伝えています。例えば、興味がないイベントの参加を提案します。
少しのきっかけでアクションを起こし、動線を変えたから何か興味が芽生えたという経験をしている方は多いと思います。だからまず少しルーティン・動線を変えましょうという話をしています。
(福田)
今後の事業の目標を教えてください
(中田さん)
私は金沢市の市民協働推進課という部署で準職員としても活動をしておりますので、もっと金沢市や石川県全域が盛り上がるような施策にも興味があります。
例えば先の能登震災において震災ボランティアが非常に増えて、能登の復興などについてもいろいろな議論がなされております。
かなり壮大なテーマですが『能登にテーマパーク』が出来ると地元の雇用が生まれ定住促進や能登空港や和倉温泉なども活用することで地域振興になればと思います。具体的には週刊少年ジャンプの『ジャンプワールド』というテーマパークが出来ると世界的にも石川県が注目されると考えております。今、日本は太平洋側に東京ディズニーランドとUSJという海外のコンテンツがありますが、世界から見ればちょうど石川県も日本列島の真ん中なので、立地条件が良いと考えています。
(福田)
最後に、学生へのメッセージをお願いします
(中田さん)
金沢の学生市民交流館に来る学生たちも意識の高い学生が多く、学生の時から街づくりや様々な企業と一緒に活動していく事は、間違いなく社会人になる時の糧になります。
こういう経験を社会人に活かしていただきたいと思いますし、やはりアンテナをしっかり立て、しっかりキャッチし、自分でインプットも増やし、しっかりアウトプットもしながら活動してほしいです。様々なマーケティング用語やビジネス用語がありますが、だいたい「A」が入っています。アクションのAです。本当に皆さん、まず行動というのが非常に大切だと思います。皆さん、アクションを大事にしていきましょう。
インタビューを終えて
(福田)
相手の立場に立ってコミュニケーションをとっていくなど、これからの活動において参考になる情報をいたになる情報を学ぶことができ、貴重な経験でした。能登半島のボランティア経験も踏まえ、テーマパークの設立など地域を盛り上げる活動についても聞けて良かったです。石川県の人脈の強さと広さにもすごさを感じました。ありがとうございました!
以上、株式会社ディーセントワークの代表取締役 中田 明秀さんのインタビューでした。 次回もお楽しみに!
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