
こんにちは!ビズキャンプラス運営の泉田です。
今回は、Vチューバープロダクション事業を展開する株式会社glowの代表取締役CEO 嘉門 大助様へのインタビューとなります。「芸能プロダクション」としてVチューバー事業を展開し、自治体との連携や地域活性化にも取り組む株式会社glow。
今回のインタビューでは、事業内容やVチューバー業界の可能性、そして学生へのメッセージまで、熱い思いをたっぷりとお届けします!
「Vチューバー」や「エンタメビジネス」、「地方創生」などに興味のある方、必見です!
会社概要
会社名 株式会社glow
代表 嘉門大助
住所 福井県坂井市丸岡町熊堂第3号7番地1-16
ソフトパークふくい 福井県産業情報センタービル内
設立年月 2021年11月1日
事業内容 Vチューバープロダクション事業、越前市公認Vチューバー企画・運営事業、福井けいりん公式Vチューバー企画・運営事業、システム・アプリ開発事業、地域活性化事業
URL 株式会社glow
インタビュー
それではインタビュースタートです。

(永原)
御社の事業内容を教えて下さい。
(嘉門さん)
弊社の事業内容を一言で申しますと、芸能プロダクションです。大手で例えるなら、吉本興業さんですね。私が社長で、タレントさんと言われる方がVチューバーの皆さんです。タレントさんは日中、お仕事をしている方、など、色々な方がいらっしゃいますが、夜になるとVチューバーとして自宅から配信をしています。
人気が出てチャンネル登録者数が上がっていくと、Vチューバーのタレント価値が上がり、その価値に対してGoogleが広告収益を支払う。その収益をタレントさんにお給料として分配する、まさに芸能事務所というところです。
(永原)
glowを立ち上げたきっかけを教えていただきたいです。
(嘉門さん)
弊社は2021年にスタートした、まだまだ若いベンチャー企業です。起業する時に、仲間と、福井県で一番が取れる事業を始めたいという話になりました。当時(4年前)、Vチューバーという仕事が市場的に右肩上がりでこれからの5年、10年を見据えた時に急成長する事が過去のデータからも分かったので、そこに事業方向を見据えました。あとはやはり、みんなコンテンツ事業が好きなので、アニメやVチューバーや漫画など、共通して楽しめるような仕事がしたいな、と始めたのがきっかけです。
(永原)
VTubeの育成方針や、活動期間を3年に限定している理由を教えてください。
(嘉門さん)
まずVチューバーをやっているタレントは、Z世代が多いです。仕事環境は、時には炎上等もあり、良いことばかりではないと思っています。実際、YouTuberやVチューバーは、お詫び動画で引き際を迎えることも少なくありません。一つは、業界をきれいに卒業してほしいという思いがあります。あと3年間というのは、高校生や中学生の自分たちが一番楽しく輝いていた時期とシンクロします。毎年1年生でVチューバーが入学して3年経って卒業するという形です。

(永原)
私は今アナウンサーを目指して就職活動に取り組んでいますが、自分の個性を伝えることが難しく感じています。Vチューバーの方々はどのように個性を見せる工夫をされているのでしょうか。
(嘉門さん)
個性を見つけ出す、発掘する、覚醒させることは、我々にとっても課題です。弊社のVチューバーオーディションは3段階あります。1つは書類選考、2つ目はショート動画、最後に面談です。書類選考には評価基準があって、熱意や行動力、挫折したことなど、色々な項目を見てまず個性を見つけます。例えば、この時点で100人を50人に絞る。ショート動画では、その子たちの作った個性や訴えたいことを動画の中から見つけ出します。ここで10人に絞って、最後は私が大体1人あたり約2時間かけて面談をします。
自分のことを素直に言える子や、部活を一生懸命頑張っている子、挫折したけどそれを乗り越えた経験がある子などをよく最終オーディションで残します。なので、自分らしさというのを飾らずに喋った方がいいと思います。
(永原)
今までオーディションしてきた中で、目を引いた子にはどういう特徴がありますか。
(嘉門さん)
ショート動画は、お題は自由です。歌ってもいいし朗読してもいいし、Vチューバーを使ってもいい。大体Vチューバーを作ってくるんですが、中には1%ほど自分の顔だけを映して得意なことをただ喋る方がいらっしゃいます。すごくインパクトがありますよね。
この前ある大学生がリアルなアナログのプレゼンをしていました。この時代に逆行していて、人と違うことをする、そういったのもやっぱり惹かれます。審査員からすると、書類選考で文字量が多いと、熱意が伝わってくるので、文字量だけでも評価されます。
(永原)
市公認のVチューバーも作られているそうですが、コンテンツの提供に難しかった部分があれば教えてください。
(嘉門さん)
弊社は福井県の行政系のVチューバーを3つ運営しています。福井市、越前市、鯖江市、全てに共通する課題として、行政の情報がいわゆる若い世代、Z世代に届いていないとことがあります。届いているけど反応がないというのが、行政ならず一般企業の課題だと思います。若い世代に馴染みがあるVチューバーを使ってキャラクターを作り情報を発信すると、若い方に情報が届きやすい。投げっぱなしの情報ではなく、キャッチして、反応してくれるというところまでデータが出ています。
例えば越前市には、紫式部ちゃんと若紫まいちゃんというVチューバーがいます。2人は行政の情報発信はほとんどしません。月に1、2回だけ行政情報の投稿や配信をするだけです。でも、そこまで築き上げたユーザーとの信頼関係があるので、その1回か2回が必ず刺さって届いています。そういった運用を3つとも行っています。
(永原)
前職のご経験は今の事業でどのように役立っていますか。
(嘉門さん)
私はもともと団体職員でしたが、前職の仕事では常に物事を深掘りして、色々な情報を聞かれても即座に反応できるように、言葉を準備しておきました。国会答弁もそうですが、質問を想定して文章を用意して、引き出しを作っておきます。1つの配信でも確実に100%準備を行ってから配信をする。そういったところは、Vチューバー業界で携わっている方には伝えています。
(永原)
今後、御社の事業をどのような企業に役立ててもらいたいか教えてください。
(嘉門さん)
Vチューバーはこれだけ市場が大きくても、まだまだ身近な存在ではないと思います。メディアの中では、可愛いや、綺麗で終わってしまいがちです。なので、Vチューバーを現実世界に落とし込む。例えば、お祭りでVチューバーが司会をする、イベントの受付で大きなモニターからVチューバーがアナウンスをするなど、すでに50件ほどのイベントで弊社のVチューバーを起用しています。そういったところでもっと身近な存在にしたいと思っています。
今後、Vチューバーの最高の舞台はメタバースだと思っています。直近だと越前市さんの移住・定住イベントのメタバース空間に全国から若者たちが入ってきました。そこでは越前市公認Vチューバーの3Dキャラクターが、越前市の情報を発信しました。いよいよこういう時代が来たと思います。今後Vチューバーやメタバースの転換期を振り返った時に、弊社の名前がそこに刻まれていたらいいなと思います。
(永原)
今後の目標を教えてください。

(嘉門さん)
弊社は起業した時からIPOを目指しておりまして、上場したいという強い思いがあります。弊社の役員の中には、いわゆるエンジェル投資家もいます。将来的にはそのような投資家からたくさん資金を調達し、会社を大きくし、この福井県を、エンタメが盛んな地域にしたいですね。福井のメディア、テレビ局にもVチューバーが出始めていて、だんだん浸透してきている感じです。
(泉田)
Vチューバーが盛り上がっている地域と福井との違いについて教えていただいてもよろしいですか。
(嘉門さん)
Vチューバー業界は、ホロライブとにじさんじという2トップの大手企業が東京にあります。東京はエンタメの街なのでアイドル売りなんですが、我々地方だと同じことをやっても淘汰されてしまいます。なので、違いとしては行政と連携して、東京で流行っているVチューバーとはまた違う方向で事業を仕掛けているところです。弊社は福井県内4市と契約を取り実績もあるので、まずは北陸三県の行政のVチューバーを作り、これからどんどん県外に出ていきたいと思っています。
(泉田)
2Dと3Dの親和性は高いですか。
(嘉門さん)
現在2Dと3Dというのはコンテンツ上で大きく分かれていますが、YouTube上で3Dのキャラクターはほとんど見ません。3Dのキャラクターはカクカクしていて、あまり人気がでないのではと思います。2Dはアニメイラストの一枚の絵なので、3Dみたいにクルンと一回転はしないですが、45度まで動きます。表情も可愛いので、圧倒的に市場では2Dが人気なんですが、だんだん3Dも可愛い絵のまま一回転できるように、技術的に発展しているので、2Dを3D化し、メタバースに入っていくというのは、色々な企業さんがやっています。なので、今のうちに2Dで地盤を固めて、得た人気を3Dの舞台に移行できるということが非常に親和性があると思っています。
(泉田)
Vチューバーの可能性と学生の将来と掛け合わせた時に、どういった化学反応が起こるのか、嘉門さんのお考えをお聞かせください。
(嘉門さん)
私のように容姿に自信がなくても、得意なことがある。歌が得意だったり、人を喜ばせる特技があっても、表に出せないことが多いです。それをVチューバーに成り代わって、キャラクターとしてメディアに出す。ビジュアルを気にせず、自分の伝えたいことや、目標、夢に集中して、パフォーマンスで出せるというところが、Vチューバーの最大の魅力だと思います。
実際に授業もします。例えば、Vチューバー紫式部ちゃんと私が地元の小学校に行き、紫式部ちゃんは大きなテレビモニターに出てきて、私は隣で紫式部ちゃんと掛け合いをしながら子供たちに教えるということもよくやります。Vチューバーだからできること、私が言っても響かないけど紫式部ちゃんが言うと若年層にちゃんと届きます。ちなみにその小学校で将来なりたい職業を聞いたら、8割の子がVチューバーと答えました。大学とかでも授業するので、ぜひ呼んでください。面白いですよ!
インタビューを終えて
(永原)
初めてのインタビューで本当に緊張していたんですが、途中から緊張もほぐれて楽しくお話をお聞きしていました。今回のお話を聞いて、VチューバーはTikTokとかYouTubeだけじゃなく、イベントのアナウンスとか色々なところで活躍されているっていうのをお伺いして、Vチューバーの可能性の広さにすごく驚きました。これから、Vチューバーの投稿とかが出てきたら、見てしまうだろうなと思いながらインタビューさせていただきました。すごく有意義な時間をありがとうございます!
(泉田)
インタビューにご協力いただきありがとうございました!今回のインタビューを通して、Vチューバーの可能性について、深く学ばせていただきました。Vチューバーによる誰もが社会で活躍できる世界は、まさに新しい働き方や社会貢献の形を示唆していると感じました。お話を伺いながら、新しい時代を作る大きなヒントを得られたと強く感じております。私自身、大変刺激的で、実りの多い時間となりました。
以上、株式会社glow代表、嘉門さんのインタビューでした。次回もお楽しみに!
COMMENT