企画構成から編集、出演ナレーションまで行うクリエイティブアナウンサー|Oak Voice 大久保 結奈 代表インタビュー

今回は、Oak Voice代表の大久保結奈様にお話を伺いました。動画制作の企画から納品までを一貫して行い、低コストでありながら魅力的なコンテンツを生み出しているOak Voice。ケーブルテレビ局での番組制作経験を強みに、唯一無二のクリエイティブアナウンサーとしても活躍する大久保様!浜松愛に溢れるインタビューとなりました。

※新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点からオンラインでのインタビューとなっております。

会社概要(2022年4月現在ホームページより)

社名: Oak Voice
代表: 大久保 結奈
事業内容: 映像制作・講師・顧問契約・社員育成・司会・ナレーション
URL: https://www.oak-voice.com/

インタビューは、ここからです。

(河内)
初めに貴社の事業内容について教えてください。

(大久保 様)
動画も制作するクリエイティブアナウンサーという仕事をしています。もともとケーブルテレビのアナウンサーとして、地域のイベント司会やテレビ番組のレポーターをしていたのですが、浜松には動画制作やナレーションを一貫してできる人が存在しませんでした。
そこで、ケーブルテレビでの番組制作経験を活かし、動画制作からナレーションまでをワンストップで提供するサービスを始めました。
※ワンストップサービス 複数の場所や担当に分散していた関連する手続きやサービスなどを、一ヵ所でまとめて提供するようにしたもの

(星)
このような事業を始めようと思ったきっかけを教えてください。

(大久保 様)
きっかけは2つあります。まず1つ目は、地元のケーブルテレビから独立し、フリーを目指した事です。アナウンサーが沢山いる中で、どうやって差別化を計ろうかと考えた時、自分自身、アナウンス力やリポート・容姿が際立っていると思えなかったし、そこで競っても勝てないと思いました。だったら、もともと3年間やっていた「動画制作」をもう一つの自分の力とすれば、そこで差別化ができ、さらに需要があるんじゃないかなと考えたんです。

2つ目は、「テレビに出たい!」という気持ちです。でもテレビに出るって難しいんですよね。私は、コネクションも弱いし、経歴も元局アナでは無いし…。そのように考えた時に、テレビに出られないなら自分で媒体を作ればいいんじゃないかと考えました。今はwebの時代なので、例えばYouTube動画に出てみようとか、自分のコンテンツを考えたことが今のクリエイティブアナウンサーに繋がっています。

(星)
そういった流れがあったんですね!
次に、企画構成や編集、出演ナレーションをアナウンサーが行う中で、大変なこと、気をつけていることなどあれば教えてください。

(大久保 様)
アナウンサーに限らずなんですが、相手がどんなものを作りたいかをしっかりと把握することです。一般的に動画を制作する時は、アナウンサーに「この場面に、台詞をこういう声で入れてください。」ってお願いをします。ですが、私の場合は全部一人なので最初の打ち合わせ段階でどんなものを作りたいのか、どんな雰囲気にするのかを自分の中で想像し、撮影・編集・ナレーションをして、クライアントがイメージする物に近づけています。ここに一番気をつけています。

(中野)
カメラマン、キャスター、ディレクターと様々な職業を体験された中で、それぞれの魅力を教えていただきたいです。

(大久保 様)
はい。カメラマンは、自分の撮りたいものが撮れるところと、「カメラ担いでる自分カッコいいじゃん」って(笑)。浜松では、「あ、ケーブルテレビのいつもカメラ担いでる大久保さんだ」というイメージが結構ついたので、これは自分の中の一つのブランディングになりました。

キャスターは、自分の言葉と、雰囲気、声の出し方で、動画やニュースの内容を変えることができて、すごく楽しかったです。

その中でも私はテレビを重視しています。何か紹介するときは、カメラをそちらに振ってもらい、アナウンサーは映らず言葉を添えるだけ。映像が使えるテレビの利点を生かし、紹介する物の魅力をいかにわかりやすく伝えるかを考えていました。

ディレクターは企画、構成、原稿、カメラ、編集、ナレーションを、一貫してディレクションしなければなりません。どんなものを作るのか、方針に沿ってブレないように調整するのが楽しいです。カメラマン、キャスター、ディレクターの仕事で一番力がついたのはディレクターかなって思ってます。

地域のテレビ局は、カメラはカメラマン、記事は報道記者、伝えるのはアナウンサーと、それぞれのプロが、卓越したものを生み出す良さがあるけれど、役割が途切れちゃうと結局、そこまでの知識で、繋がる事ができない。でも私は、全てを1人でこなせることが強みだと思っています。

(甲斐)
起業して大変だったことはありますか?

(大久保 様)
最初は仕事が回って来ませんでした(笑)民放放送局出身の元・局アナと違い、「元・浜松ケーブルテレビアナウンサー」は知名度やブランドになりませんでした。自分をブランディングすることが最初の困難でしたね。でも、地方浜松は人が温かいんです!イベントに顔を出して「これからフリーで活動します!」と名刺交換すると、徐々に知名度が上がり、出会った人繋がりで仕事も増え、やり甲斐を感じました。

(河内)
アナウンサーを目指したきっかけはなんですか?

(大久保 様)
小学6年生の時に「アナウンサー!カッコいい!」と思ったことがきっかけです。大学の時に、夢が報道記者へ変わったりもしましたが、テレビからは離れたくなかったです。

(甲斐)
大学でインドネシア語を学んでいたと伺ったのですが、具体的にどんな事で生かされていますか?

(大久保 様)
「大久保結奈です!インドネシア語が話せます!」というブランディングをすると、
「今度、国際交流イベントで司会してよ!」
「翻訳して欲しい」
「インドネシア人を紹介して欲しい」
など仕事が広がります。インドネシア語が話せる人は少ないので依頼を受けやすいです。

(甲斐)
所属されている「やらまい若衆」についてもお伺いしたいです。普段はどんな活動をされているのですか?

(大久保 様)
「やらまい若衆」は浜松市で活躍する35歳以下の若手起業家コミュニティです。0から始めることは大変ですが、同じ年代・同じ境遇の人たちが集い、一緒に高め合う環境を作るために立ち上げました。また、先輩起業家からアドバイスが貰えるのもメリットです。違う事業の方々とコラボできる可能性もあります。

活動頻度は月に3回で
①1人の課題にフォーカスして意見を出し合う取締役会
②先輩起業家の講演会
③バスケットボールで体を動かす部活動 を行っています。

また、YouTubeで「ワーケーションしてみた」動画を投稿したら、他の関連施設からも声がかかり、「費用はいらないのでYouTubeで紹介してください」という案件が増えました!

〜ワーケーションの様子〜
(YouTubeチャンネル「Namaku YUINA!ゆいにゃのとりあえずやらまいか!」より)

(甲斐)
やらまい若衆ではメンバーの募集もしていますよね!

(大久保 様)
意欲的な若者と一緒に活動したいです!

「一緒に高め合いたい!」「自分はこんなことができます!」という人の集まりなので、自分の利益のためではなくて「周りを良くしていきたい人」「成長したい人」に入ってほしいです!

(中野)
今後の展望を教えてください!

(大久保 様)
有難いことに、今は営業に行かなくても自然と問い合わせが来るようになりました。そこで、一緒にやっていくメンバーを増やしたいと思っています。目を付けているのは、地域の女の子。モデルはできるけどリポートスキルが足りないとか、編集をしてみたいという子をメンバーに迎えて育成していきたいですね。浜松は、影響力のある子が少ないのも地域の課題です。
また、広報やPRが上手くいかない企業と、活躍したいのにそのきっかけが見出せずにいる女の子たちをマッチングさせ、需要と供給を満たす事業も準備中です。

(学生キャスター一同)
浜松愛を感じました!大久保様、ありがとうございました!

インタビューの感想

(河内)
今回が私にとって初めてのインタビューでしたが、とても中身の詰まったお話を聞くことができました。就職活動の際に、安定している会社に内定を持っていたが、自分の夢を追いかけてアナウンサーになられた大久保様からは「アナウンサーという夢」に対しての熱意を感じました。
「もし第一志望に入れなかったとしても、同じ職種で就職するのは大切」という言葉を聞いて、夢を目指す上で「最後まで諦めない」ということが、とても大切だと思いました。私も自分の夢を実現するために、広い視野を持って取り組んでいきたいと思います!

(星)
初めてのインタビューですごく緊張していましたが、大久保さんが親しみやすいように声をかけてくださったり、逆に質問してくださったりと緊張をほぐし、楽しくしてくれたように感じました。そういった面からもプロのアナウンサーなんだなと感じました。私もインタビューする側の人として、そのような対応ができるように頑張ります。
また、大久保さんが「もし第一志望に入れなかったとしても、同じ職種で挑戦することは大切」と仰っていて、最後まで諦めないことが大切だと思いましたし、今回お話を聞いて、こんな風に働くこともできるんだと新しい発見ができて、将来への視野が広がりました。本当にありがとうございました。

(中野)
大久保さんの地元愛がすごい!というのが正直な感想です。でも、それがあるからこそ、大久保さんはクリエイティブアナウンサー”という仕事を仕事として確立されているのだと感じました。

また、その地元愛で、発信したいけどできない困っている地元の女の子たちを助けようとする思いやりに繋がっているのだと思い、大久保さんの優しいお人柄はこのインタビューを通してだけでもわかりました。
私も地方出身で、地元は好きですが、人が少ない分、一緒にやる仲間なしでは知識もスキルもないので、地元を盛り上げようと思ってもできないと思います。それができるのはキャスターもカメラマンもディレクターも経験されたという強みがある大久保さんだからこそだと思いました。そして、その強みを活かして行動したというのは、すごく芯があり、かっこいい女性だと思いました。

(甲斐)
楽しいこと・大変なことを包み隠さず話してくださいました。私は浜松市出身であることや外国語を学んでいることなど大久保さんと共通点が多く、将来どのように働きたいか考えることができました。大学で学んできたことやこれまで続けてきたことを活かし、ゆかりのある地域で働けたらいいなと考えています。また、英語以外の外国語が話せると仕事の幅が広がるということも分かりました。副言語で学んだ中国語やインドネシア語を、実際に使えるように勉強していきます。

 

この記事は私達が担当しました

  

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