仲良くなる・コミュニケーションための言語学習「TypeGO」| 株式会社Swell 代表 青波美智様インタビュー

こんにちは!運営の岩田です。
今回の経営者インタビューは、異文化を研究するグローバルコンテンツカンパニー、株式会社Swellの青波さまにお話をお伺いしました。

青波さまには出張先のシンガポールからご参加いただき、文化や価値観の違いを乗り越え、
「面白い」「楽しい」「嬉しい」を共有するきっかけを作る事業のいまとこれからをお聞きしました。

会社概要

会社名:株式会社Swell
所在地:長野県上水内郡信濃町大字野尻2832
設立:2022年4月
代表者:青波美智
資本金:1,000,000円
事業内容:デジタルマーケティング事業,ゲーム事業
URL:https://swell-inc.com/

インタビュー

それではインタビュースタートです!!

(鈴木)
まずはじめにSwellの事業内容について教えてください。

(青波さま)
今メインでやっているのがタイピングゲームの開発です。
「TypeGO」という名称で、世界のあらゆる言葉をタイピングで学べるゲームを作っています。ゲームの開発は2期目に入ってからで、昨年の終わりにベータ版を公開しました。現在250名くらいの方にプレイしていただいています。学習対象の言語も3年後にはぐっと増やすというところを着地点にしています。

(牧吉)
青波さん自身が英語や海外に興味を持ったきっかけは何ですか?

(青波さま)
一番最初のきっかけでいうと、高校2年の終わりぐらいにたまたま地域の中学生に英語を教える機会があったんですね。その時に英語を教えるという初めての経験をして楽しかったので、英語の先生になりたいという結構短絡的な視点で思うようになりました。

大学2年の時に初めてアメリカに飛んだのがきっかけで、そこからいわゆる異文化や外国語学習、国際協力論みたいなところの文脈に目覚めていきました。

(牧吉)
初めての留学で、気持ちの変化や考え方はどのように変化しましたか?

(青波さま)
一番大きなところで言うと、初めてのアメリカに関わらず、東ティモールとかドイツとか、キルギスに行ったときもそうなんですけど、結構「これでいいんだ」と思うことが多くて。気持ちの変化で言うと、例えば生き方的なところですね。

私は今、1歳半の息子を子育てしているんですけど、会社立ち上げと妊娠発覚のタイミングが一緒だったんですね。
今までの私だったらおそらく「もう妊娠しちゃったから会社辞めよう」とか、「子育てに向き合わなきゃ」って思ってたはずなんですよ。

ただ、コロナ前に3年間滞在していたシンガポールで見てきたカルチャーは、両親はバリバリ働いていて、仕事に向き合う自分のキャリアは捨てない。ドイツでもアメリカでもそのような大人の働き方を見てきましたし、これでいいんだっていう自分の妥協点を見つけられるところは色んな場面で思ってきましたね。

(牧吉)
学生が海外で学ぶ際の心構えだったり、アドバイスがあったら教えていただきたいです。

(青波さま)
楽しんでくださいって言ったらあれですけど、
例えばこの単位を取らなきゃいけないとか、この時は大学にいなきゃいけないとか。
結構決まってるものがあるように見えるじゃないですか。
ルールはあるように見えるかもしれないけど、実はなくて、自分の気持ちと交渉でなんとかなるというのは思ってきたことです。

社会人になっても一緒で、これをやりたいって発信して交渉したもの勝ちなところがあります。これは学生時代でも今振り返ったら一緒だったし、私ももっとうまくやれたかもなと思うところはありますね。

(牧吉)
ありがとうございます。
就活で努力された部分や、これをやっておいた方がいいということはありますか?

(青波さま)
シンガポールで(海外で)就職するとなると、英語ができることは当たり前なんですよね。
だから日本語ができるというのが逆にアドバンテージになって、「私は日本語できます」
というのを売りにしましたが、英語はまず頑張りました。

あともう一つ頑張ったところ、日本の就活と違うなと思ったところは”実務経験”をすごく見られるんですよ。インターンも結構その点を見られるなというのがあったので、学生時代に国連などを通してたくさん経験を積むようにはしていました。

(鈴木)
Swell の事業の中の「世界の言語をタイピングで学べる TypeGO」はどのような体験から思いついたのでしょうか。

(青波さま)
私の10年間の海外経験から思うに、「初心者」よりも、私の友達を含めたいわゆる「中上級者」の方が英語に苦労している印象があったのがきっかけです。
なぜかというと、コミュニケーションを取る相手がネイティブ相手になり、英語ができるのは当たり前だよねという目線で見られます。
そうした時に、意外と英語中上級者や言語に慣れ親しむ環境にいる人の方が英語学習を続けるのは難しいんじゃないかと思って、それをずっと10年間悩み苦しんできたわけです。

例えば今、子育てをしてますけど、”It’s time to go night-night”(おねんねの時間よ)みたいな表現は全然学ばないじゃないですか。でも子育てしてる人はみんな知ってるんですよ。

そうしたリアルな表現、みんな喋っているし、文化的にも合っているよねという表現を手っ取り早く学びたいなと思ったのが最初のきっかけです。

(鈴木)
実際にTypeGOを利用されたという方はたくさんいらっしゃると思いますが、そのような方たちからの反響はいかがでしょうか。

(青波さま)
思ったより良かったですね。
最初、タイピングゲームなので結構固く見ていたんですよ。
まずは海外サービス展開している経営者向けに昨年末にベータ版を公開していたのですが、
例えばアメリカの駐在について行った奥さんから「子どもが現地の保育園に通うから、その時の出欠連絡とか、ママ友と遊ぶ時の英語をやってます」みたいな声をもらったりしていて、
幅広く利用してもらっているという印象があります。

(鈴木)
今は日本語から英語というサービスですが、他にも新機能などを追加する予定があったら知りたいです。

(青波さま)
まず言語がとても増えます。フランス語、スペイン語、オランダ語、ロシア語、キルギス語、東ティモールの言葉、テトゥン語。完全に私の趣味が入ってますけど、タガログ語も入るし、あとシンガポール英語、インド英語とかも入ります。英語は英語とは私は思っていないので、地域性がある英語も含めます。

機能面でもタイピングして覚えるというところが結構コアになります。今度のバージョンアップで、画像と音声が付くようになって、タイピングゲームをしていると途中でテキストの一部が穴埋めになったりしてくるんですよ。

また、テキストを全部オフにするという機能で、音声を聞いてディクテーションの練習ができるようにもなります。

(鈴木)
私はタイピング自体下手なので、タイピングの練習にもなりますね。

(青波さま)
今まで、少なくとも日本の社会の中ではICTスキルと英語力は結構分断されていたように思います。学校現場でもビジネスでもそうなんですよね。
ただ、TypeGOがこの先浸透してきたら「この人ってその言語でタイピングもできるよね」
そんな証明書みたいな形になると思って今事業を進めています。

(牧吉)
Swellで働いている皆さんは、普段どのように暮らしているのでしょうか。

(青波さま)
うちの会社は100%オンラインです。
チームメンバーは私含めて6人いて、私だけ長野で、2人はインド、1人がオランダ、1人が東京、1人が高知なんですよ。

東京にもオフィスがあるので、会えるときは私も東京に行って会いますし、やっぱり直接だとコミュニケーションが違うじゃないですか。あと私の長野の家にみんな遊びに来たりとかしてくれます。

(牧吉)
結構グローバルな人材が多いという印象ですね。

(青波さま)
グローバルです。それは最初から意識していました。
サービスがグローバル展開するので、そういうチームの作り方をしています。

(鈴木)
大きなスパンで今後の事業展開があれば教えてください。

(青波さま)
面白いですね。
最終的にやりたいのはマイナー言語や絶滅危惧詞を対象にした言語データベースを作ることです。
今長野にいますけど、信州の方言などあらゆる言語のデータを集めて、オンライン上で誰もがアクセスできるプールを作りたいですね。
アプリではなくウェブで展開している理由もそういうことで、URLさえあれば途上国でもダウンロードするための大きなネットの容量は必要なく、誰もが自由にいろんな言葉を学べる。

コミュニケーションを取るために仲良くなるための言葉をいろんなところで学ぶことができたら、大げさでなく本当に世界がいい感じに変わるのではないかと思っています。

(鈴木)
エントリーシートに書けるようなことで、学生時代にやっておいた方がいいと思うことなどがあれば、採用する立場からアドバイスをお願いします。

(青波さま)
個人的な感覚では「全てエントリーシートに書けるじゃん!」と思っています。捉え方次第です。
逆に「これエントリーシートに書いてくるの?」みたいな内容であっても、その人の解像度がすごく高かったら、それってとても素晴らしいじゃないですか

その人の解釈があって、意味があってちゃんと分析していったら、それはその人の思考の現れですよね。(何をやったかという)中身よりもそちらの方が私は気になります。

インタビューを終えて

(牧吉)
初めてのインタビューでとても緊張しましたが、話しているうちにどんどん青波さんに対して興味が湧いてきて、台本から外れて自分の聞きたいことを聞いてしまうほどでした。
青波さんとお話ができて、型にとらわれない考え方や生き方をしたいなと感じました。

(鈴木)
初のインタビューということで大変緊張したのですが、インタビューというよりコミュニケーションのように楽しくお話できて楽しかったです。貴重な経験ありがとうございました。
私自身もただ英語でコミュニケーションするだけじゃなくて、それぞれの文化背景を持つ人たちと楽しい会話をしたいなという思いから、そんな言語学習を可能にする「TypeGO」を使ってみたいと感じました。


みなさんもぜひリアルな言語学習のツール「TypeGO」を使って、世界とつながる力を身につけてみてはいかがでしょうか。
以上、株式会社Swell 青波さまへの経営者インタビューでした。

TypeGOについてはこちらから
https://type-go.com/signin/

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