幸せに病める世界の実現に向けて『メンヘラせんぱい』を運営する、株式会社メンヘラテクノロジー 高桑社長 インタビュー

今回は、株式会社メンヘラテクノロジー、代表取締役の高桑蘭佳さんにインタビューさせていただきました。

自分自身「メンヘラ」であるとお話してくれた高桑社長。
自分と同じような悩みを抱えている人を救うために始めたという事業内容や、病んでしまったときにどう対処するべきかなどを真摯に、そしてユーモアたっぷりにお話いただきました!

(※新型コロナウイルス感染症対策を講じ、オンラインでインタビューをさせていただきました。)

 

会社概要(2020年 8月時点 HPより)

社名:株式会社メンヘラテクノロジー
設立:2018年 8月 29日
代表取締役:高桑 蘭佳 様
事業内容:WEBアプリ開発/運営

【お問い合わせ先】
Email: info@menhera-techonology.com

インタビューはここからです

(秋元)
はじめに、御社の事業内容について教えてください。

(高桑社長)
「幸せに病める世界をつくる」を目標に、『メンヘラせんぱい』という相談チャットサービスの開発と運営を行っています。

人によってメンヘラの解釈は違うと思いますが、最近の若い世代では、「恋愛依存症」や「かまってちゃん」などのライトな意味合いで使われていたり、メンヘラファッションや地雷メイクが話題になったりと、メンヘラが個性の一部として受け入れられているように思います。
その反面、病んでしまったときに上手く対処できずに自傷行為や人を傷つけてしまう子もいます。それは、
すぐに相談できる相手がいないことが原因だと考えています。カウンセリングや無料相談窓口もありますが、高額な費用が掛かったり、電話回線が混雑していてすぐにお話できなかったりといった問題があるんです。
また、家族や友人などの身近な人には相談しづらいと感じている方も多いんですよね。
そこで、病んでしまったときに気軽に相談できる体制を整えたいと思い、すぐに話せる相手を低価格で提供できる『メンヘラせんぱい』というサービスをつくりました。


(前田)
どうして「メンヘラ」に着⽬したのですか?

(高桑社長)
最初からメンヘラに着目していたわけではありません。
どんな事業を運営するか決めずに勢いで起業したのですが、(笑)
周りの社会人に事業内容をどうするべきか相談したところ、「成功する起業家は、自分自身の課題を解決できるような事業を展開している」とアドバイスをいただいたんです。
自分自身の課題を考えたとき、私も病んで辛かった経験があって。だから自分と同じような人、言葉にすると「メンヘラ」ですね。メンヘラを救える事業をしたいと思って今の事業をスタートさせました。

(前田)
勢いで起業されたとのことですが、新しいことにチャレンジするのは怖くありませんでしたか?

(高桑社長)
深く考えていなかったんです。(笑)
起業のきっかけとなったのが、実は彼氏との喧嘩で。
事の発端は、私が彼氏の経営している会社の役員になりたいと言ったけど、断られてしまったことでした。喧嘩中に「どうしたら役員になれるの?」と聞いたら、「起業してサービスを運営できるようになったら」と言われたんです。
そこで二つ返事で「わかった!」と、勢いで起業することを決めました。だから怖さとかは感じませんでした。

(本間)
『株式会社メンヘラテクノロジー』というキャッチーな会社名ですが、由来を教えてください。

(高桑社長)
実は、あまり考えずに付けました。(笑)
大学4年生のとき、「彼氏がTwitterで絡んでいる女性と面識があるか」について、機械学習で見分けられるか研究していたんです。そのことを、私が憧れているデザイナーの市原えつこさんにお話したところ、「それ、メンヘラテクノロジーじゃん」と言われて。すごくそのワードが気に入ったんです!
元々「テクノロジー」自体好きだったので、メンヘラをテクノロジーでいい感じにしていけたらいいなと思って、「メンヘラテクノロジー」にしました。

でも周りからは「やめとけ」と言われましたね。(笑)
父からも「もうちょっとマシな名前はないのか」と言われましたが、(笑)
結果的に、この名前のおかげで興味を持ってもらえることも多いので良かったなと感じています。

(佐藤)
これまでにも、歩いた距離で愛情を伝えるアプリ『愛してるの言葉じゃ足りないくらいに君が好きなので歩く』など、様々なサービスをリリースされてきましたが、特に思い入れのあるサービスはありますか?

(高桑社長)
現在は『メンヘラせんぱい』をメインで運営しており、一番注力しているサービスになります。
この『メンヘラせんぱい』は、何気ない会話から恋話や仕事のことなど、チャット形式で会話・相談できるアプリケーションとなっています。

(佐藤)
他メディアに掲載されている高桑社長のインタビュー記事を拝見しました!
そこで高桑社長のアイデアの生み出し方に興味が湧いたのですが、新規サービスのアイデアはどのように生み出していますか?

(高桑社長) 
ありがとうございます!
私の場合、単純に自分が「あったらいいな」と思うものを開発をしています。そして、アイデアが浮かぶ瞬間は、めっちゃ病んだときです。(笑)
例えば、彼氏と喧嘩した次の日にマツエクやネイルをしに行き、そこでボーッとしている時間に思い浮かんだりしますね。「どうやったらこの苦しみから解放されるだろうか」と考えるときにアイデアを思いつくことが多いです。

一般的に、「サービスをつくるときはユーザーの声に耳を傾けるべき」とよく聞きますよね。このことはもちろん大事だと思いますが、私は、社内のメンヘラのメンバーが純粋に「欲しい・使いたい・お金を払いたい」と思えるか、その気持ちも大事にしています。

(近重)
病んだ際にアイデアを思いつくことが多いとのことですが、病んだときにすること、また病んだときの対処法などがあれば教えてください。

(高桑社長)
病んだときは、「自分がなぜ病んでいるのか」をたくさん考えます。
そうすると、悩みの原因が見えてくるので。今考えても仕方がないことだなとか、これはあの人に相談したら解決するなとか、道筋が見えてくるんです。
考えても辛い気持ちがなくならないときもありますが、ほとんどの場合は原因が分かるとスッキリすることが多いです。

対処法については私も分からないので、この『メンヘラせんぱい』というサービスで私の病みも解決できたらいいなと思っています。


(近重)
仕事をする上で、大切にしていることは何ですか?

(高桑社長)
自分が「やりたいか、やりたくないか」はとても大切にしています。
あとは「メンヘラ」を優先することです。『メンヘラテクノロジー』を利用してくださるユーザーやユーザーと近しい自分自身にとって良い世界にしていくことを目指しています。
すごく自己中心的な言葉として見られるかもしれませんが、世界全体のことを考える余裕は私にはないので、自分や自分に近い人が「嬉しい」と思うこと、そして社会にとっても悪くないことをやっていくことを軸にしています。

(本間)
学生時代にやっておいて良かったことがあれば教えてください。

(高桑社長)
やらなければよかったと思うことは沢山あるんですけど・・・
よかったことは、社会人の彼氏を作ったことですかね。(笑)

(学生キャスター一同)
どのような理由でですか?(笑)

(高桑社長)
やっぱりお金の稼ぎ方とか、仕事の価値観とかが学生とは全く違うんですよ。
「アルバイトであれば仕事を教えて貰って当然」とか、「福利厚生もあって当たり前」だとか、世の中の仕組みはしっかりしているというイメージを持っていたんです。
ですが、社会人の彼氏の話を聞く中で、「会社に対して価値を提供しないとお金が貰えない」という現実を知ることができました。
あとは、「社会には理不尽なことが多い」という不満を彼氏から聞くことで、社会のイメージを掴むことが出来ましたね。(笑)
社会人の彼氏からの話を通して、社会に出てからの現実を何となくではあるけれど知ることができ、視野が広がったように思います。

(本間)
ちなみに、やらなければよかったことについてもお伺いしてよろしいですか?

(高桑社長)
私自身、大学1〜2年生頃は大学内の人間関係に執着していたんです。みんなからはぶられるのが嫌だから、無理して一緒に遊びに行くとか。
そのコミュニティから離れてしまったら、「大学でやっていけなくなる」と思い込みをしてしまって、無理して一緒に過ごすような時もあったんです。でも、やっていけなくなることなんてないし、無理してコミュニティに依存することはなかったなと感じました。

(秋元)
メンヘラに寄り添ったサービスを展開されていますが、高桑社長にとって「愛」とは何ですか?

(高桑社長)
愛のかたちはそれぞれあっていいと思います。
私の場合、彼氏と依存し合う関係になってしまうことがあるのですが、それって世間的には「あまりよくない」と思われていますよね。
LGBTの愛のかたちが受け入れられてきたのと同じように、恋愛を何よりも優先する価値観も認められたらいいなと思っています。

(前田)
「幸せに病める世界をつくる」を⽬標に掲げていますが、今後の会社としての展望と⾼桑社⻑ご⾃⾝の⽬標を教えてください。

(高桑社長)
今後も、メンヘラにとって一番の味方になれる会社でありたいと考えています。
私個人の目標としては、彼氏の会社を買収することです!
彼氏の会社を買収するとロックアップ(注1)ができるので、その制度を使って彼氏のことを100年くらい束縛したいなと、頑張っています。(笑)

(注1)ロックアップとは、M&A(企業間の買収と合併)の実施後も、売り手側の経営陣が一定期間は会社に残り、経営に携わることを義務付ける期間のこと。

(近重)
最後に、ビズキャンプラスを見ている大学生に向けてメッセージをお願いします!

(高桑社長)
大学生に限ったことではないのですが、メンヘラの方々には、「病むこと」を悪いことだと思わず、全力で病み散らかしてほしいなと思います!


インタビューの感想

(秋元)
高桑社長は、「病みながらも幸せに生活できる世界をつくりたい」という信念を形にしていて、すごいなと思いました。
また、社会課題を解決するための発想は勉強になりました。20代で起業したいと思っている私にとって、今回のインタビューはとても刺激を受けました。

(前田)
起業するまでのエピソードがあまりに予想外で、とても驚かされました。自身の課題を解決するための事業を起こしたと伺い、とてもカッコよく思いました。
『メンヘラテクノロジー』という社名から興味を持ちましたが、インタビューを通して、人に寄り添っている企業理念や事業内容は素晴らしく、感動しました。

(近重)
初めてインタビューに参加しましたが、高桑社長ご自身の恋愛経験から起業に繋げる行動力や意志の強さに感銘を受けました。
また、社長にインタビューさせていただく中で、恋愛に対して似たような感覚を共有できたことがとても嬉しかったです。ユーザーである「メンヘラ」の方々にとってよりよい世界、「幸せに病める」世界を私も楽しみにしています!

(佐藤)
高桑社長は私たちの質問に真摯に答えてくださり、とても優しい方でした。
オンラインインタビューということもあり、こちらの表情や気持ちがちゃんと伝わるか不安でしたが、高桑社長は全ての質問に対して興味深い回答をくださり、学生で起業したすごさを改めて実感しました。
私も高桑社長のように、視 野を広く行動していきたいです。

(本間)
「学生時代にやっておくべきこと」はよくアドバイスをいただきますが、「やらなければよかったこと」についてアドバイスをいただくのは初めてだったので、とても新鮮でした。
私も大学内での人間関係の構築に焦ってしまい、「フットワークを軽くしなきゃ」と無理をしていたので、高桑社長のお話は心に響きました。
ありがとうございました!

この記事は私達が担当しました

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