近年のビジネスのトレンドであるFinTech。
実は私たちの身近な所にも関わっているのですが、皆さんは知っていますか?
基礎知識から、FinTechの今後までをまとめました。
何を指す言葉なの?
FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。
2000年代にアメリカで話題になり、日本では2015年頃にトレンドに浮上して今に至ります。
この言葉が指すのは特定の企業やモノではありません。「金融サービスに革新的な変化をもたらすテクノロジー」のことを指します。
利用者にとってより安く、早く、便利なサービスを目指して、アメリカのGoogle、Amazon、Facebook、そしてApple の4大ネット系企業をはじめ、国内外の多数のベンチャー企業が積極的に進出しているビジネス領域なんです!
例えば何をやっているの?
FinTechによる「金融サービスと情報技術を結びつけた革新的な動き」にはどのようなものがあるのでしょうか。
身近なものでは、
出典: https://pay.line.me/jp/developers/logo/linepay?locale=ja_JP
https://sawa-masaki.com/saving-app/
https://www.acehouse.jp/blog/4072/
・キャッシュレス決済、スマホなどを使った送金・・・LINE Payなど
・家計簿アプリ(個人財務管理)・・・Money Forward MEなど
・仮想通貨・・・Bitcoinなど
があります。これらはニュースでもよく話題になりますね。使っている人もいるかもしれません。
他には、
出典: https://mastand.com/money/work/best-fintech-japan/
・クラウドファンディングで資金を集める
・資産運用(投資)をスマホで行う
・会計、経理ソフトを使って業務を簡単に行う
・スマホで手続きから管理まで行える保険
がイメージしやすいサービスです。
また、
・ソーシャルレンディングで資金を集めたり、金利収入を得たりする
・簡単に不動産の比較ができる融資・ローン
・不正防止のためのセキュリティ対策
・人間の何倍も早い金融情報の提供
といったサービスもFinTechです。
今まで、このような金融サービスの提供には幅広い支店やATMネットワーク、大規模な情報システムといった装備が必要でした。そのため、伝統的に金融機関が取り扱っていました。
しかし、情報通信技術( Information and Communication Technology )の発展・普及や、若い世代の金融サービス離れ・デジタル化によって、より使いやすいFinTechサービスに注目が集まるようになったのです。
銀行に行かなくても、パソコンやスマホで始められる手軽さが魅力的ですね。
FinTechサービスには以上のように様々なカテゴリーが存在し、これからも参入領域は拡大していくと考えられています。
どう役に立っているの?
日本は海外に比べて普及に遅れがありますが、アメリカや中国ではキャッシュレスが一般的になりつつあります。
キャッシュレスを推進する経済産業省によると、メリットとしては
【消費者のメリット】
・利便性向上
・消費履歴の情報のデータ化により、家計管理が簡易になる
・大量に現金を持ち歩かずに買い物ができる
【事業者のメリット】
・生産性向上
・レジ締めや現金取り扱いの時間の短縮
・人手不足対策
・キャッシュレス決済に慣れた外国人観光客の需要の取り込み
・データ化された購買情報を活用した高度なマーケティングの実現
が挙げられています。
毎日動いているお金と、毎日使用する情報通信機器を掛け合わせたFinTechサービス。
利用者の生活に密着していて、様々な立場の人が便利になるシステムなんですね。
これからどうなるの?
アメリカを中心に始まったFinTechビジネスですが、日本の技術力の高さと人口不足などの社会情勢を考えると、今後の日本でも注目が高まるビジネスだということが分かりました。
実際に、2017年に1兆円を突破したFinTech系ベンチャー企業の国内市場規模は、2021年には1兆8590億円に成長すると予測されています。
これから、正しい知識を持ってテクノロジーの恩恵を受けることが重要になるでしょう。
FinTechビジネスに取り組む企業へのインタビュー記事をお楽しみに!
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