第3回 「ベンチャー経営者に、聞いてみよう!」で、スマイルカンパニーをコンセプトに学習塾クリップアカデミーを展開する有限会社アースライト 岡本社長にインタビューをしてきました。
インタビューアー 高崎さん 文京学院大学
概要
有限会社アースライト( 2013年7月現在HPより、最新はこちら。 )
代表者 : 代表取締役社長 岡本貴士
資本金 : 300万円
設立 : 2003年3月
事業内容: 学習塾クリップアカデミーの運営
事務所 : 東京都江戸川区小松川3-4-1 エクセルビル2F EXフロア 有限会社
アースライト様は、親の所得による学力格差問題・地域ごとに抱える教育問題を解決し、お客様の本当のニーズに応える学習塾クリップアカデミーを運営。生徒のやる気を高める様々な面白い工夫を取り入れ、社員も顧客も楽しく笑顔になれる企業です。
ここからがインタビュー
Q1. (高崎さん)
岡本社長にとって起業とは?
(岡本社長)
学生時代に起業しているため、「働く=起業」でした。 誰かの役に立ち、不満を解決することが働くということだと考えていました。学生当時、学習塾教育は学力の高い子供と経済的に恵まれている子供のための教育でしかないという問題を感じていて、その問題を解決したいと思い、起業しました。
(高崎さん)
そのように思った瞬間は、いつですか?
(岡本社長)
学生時代、大手学習塾でアルバイトをしていた際です。成績は良いのに家庭の事情で辞めざるを得ない生徒や正しい勉強方法がわからず成績が上がらない生徒に関わる機会がありました。
塾を辞めた後、この子達は今後どうしたらいいのだろうか?諦めるしかないのか?と考え、真に教育を必要としている子ども達にきめ細かい地域にあった教育をしたいと思うようになりました。
Q2. (高崎さん)
ベンチャー企業で働く上で、大切なことはなんでしょうか?
(岡本社長)
ベンチャー企業は今まで社会にないニーズに応え、新しい価値創造を生み出すため、自分が働く上でその価値に共感できるかどうかが重要です。ベンチャーは電気・水道会社など公共事業や大手企業とは違って、なくても社会にとってはある意味困らない会社です。
つまり、ベンチャー学習塾は大手学習塾と同じことをやっても意味がなく、新しいニーズに対応していく必要があります。その対応力は、もちろん必要です。 どのような顧客に、どのようにして答えていけるかが肌で感じられるのがベンチャーのよい所ですが、そこに共鳴することができるかがベンチャー企業で働く上で大切なことだと思います。
(高崎さん)
アースライトさんが大切にしていることは具体的にありますか?
(岡本社長)
ただの受験教育だけじゃない、人生で1番頑張った思い出づくりをさせてあげることを大切にし、それをコンセプトとして塾を運営しています。あの時頑張ったという経験、諦めなければ結果がついてくるということを感じてもらうことで、今後の人生において努力すれば成果に繋がるという気持ちをもってもらうことに最大の価値を見出しています。
中途半端に頑張って、中途半端に合格した学校に入って、受験は楽だったなという思い出にはして欲しくありません。 そういった考えから、様々なことも行っています。一例としては、親御さんから手紙を書いてもらっています。この手紙を生徒が一番辛いときに渡すのですが、手紙を受け取ると生徒は、親がいてくれたから受験が出来たということを実感します。こういった取組みも私たちの大切にしていることです。
(高崎さん)
今後、このようなニーズに答える学習塾をドンドン増やしていかれますか?
(岡本社長)
増えて大きくなるには価値を普及させ、多くの方にとっての価値になっていくという段階があります。その段階では、自分達のビジネスモデルを成熟化させていくことが重要だと考えています。
顧客が増えて行くことで顧客のニーズも増えていきます。お客様にとってベストな価値を模索し、提供し続けることが大切で、その価値を見出せていない状態で無理に教室を増やすことはしないと思います。
Q3. (高崎さん)
「スマイルカンパニー」を経営理念としていますが、なぜ笑顔が大切だと思われますか?
(岡本社長)
スマイルカンパニーは表面上で見ると面白おかしく笑っている会社だと思うかもしれませんが、そういう訳ではありません。この理念は社員同士の関係性が良くないと皆の思考がばらばらになってしまい、良い仕事が出来なくなるという考えに基づいています。
つまり、スマイルカンパニーとは、「社員同士の仲がとても良く、いつも笑顔で楽しく働ける会社」「最高の仲間と共に高いレベルで仕事の質を追求していける会社」という意味があります。アースライトでは月に1回集まってプライベートな会話をし、お互いに情報交換をします。
会社の仲間が自分のことを知っていて、喜びを共有するようにしています。自分のことを知っていてくれるひとは、性格が良くても悪くても大切な仲間です。この繋がりが社員の安心感・自分だけの悩みじゃないという気持ちになり、自然と笑顔になる。これがスマイルカンパニーの根底にあります。
プライベートだけでなく、会社で社員が掲げた目標は精一杯全員で応援するようになります。他の人のことも受け入れられる器量を持つことは働く上で必要なことです。
Q4. (高崎さん)
競馬が当たり開業費が賄えたので、起業出来たそうですが、運ですか?実力ですか?
(岡本社長)
競馬で当たらなくてもなんとかして起業はしていたと思います。この時はたまたま競馬でしたが、笑。 絶対今日は勝つという気持ちを持ち続け、いつか当たる、思いは通じるという信念で挑み結果になりました。
だから、運とも、実力とも言えませんね。これは、仕事面でも同じことが言えます。例えば社員さんが1つの目標を掲げたとします。それがどんなに困難な目標でも、彼らが成果を出すまで信じ続けます。もう無理だとネガティブにはならず、信じることが大切です。 就活でも同じですね。
自分にとって最高の会社に入るという信念をもって、思い続けることで自分が本当に入りたい会社に入れます。途中で、ここでいいやとあきらめてはいけません。落ちても、落ちてもやり続けること、信じて思い続けることはどんな場面でも大切なことです。
Q5. (高崎さん)
社長の立場として、どのような人材を求めますか?
(岡本社長)
ベンチャー企業の価値創造に共感していて、幸せの定義をもっている人、人との関わり合いを大切にする人材を求めます。社員さんには会社に入って働いて幸せだと思ってほしいです。
会社の仕事が面倒だ、つまらないと思う人、自分だけ稼いで1番になろうという人は合わないと思います。 同じ環境で働いているからこそ、仲間との出会いを大切にしたい、仕事を楽しみたいという人です。
ベンチャー企業は人数が少ないため、社員同士で喜びを分かち合えますし、やりたいことが出来るから楽しく仕事に取り組めることもいい点だと思います。
インタビューの質問が終わった後も、今後の事業展開や子ども達に楽しんでもらう企画についてお話を聞かせて頂きました。ベンチャー企業として楽しく仕事をしていらっしゃることが伝わってきました。岡本社長有難う御座いました!
今回で3回目となりました経営者インタビューですが、いかがでしょうか?
今後もベンチャー経営者の皆さんに突っ込んだお話を伺い、就活生の皆様に少しでも参考になる内容を共有できたらと思っていますので、楽しみにしていて下さい。
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