ITの総合商社として多角的な事業を展開|株式会社Wiz 山崎社長 インタビュー

今回は、2014年から毎年“ベストベンチャー100″に認定されている株式会社Wizの山崎社長にインタビューをさせていただきました。

・学生からも人気の高い職種のコンサルティングについてのお話
・自分を成長させるために課題とどう向き合っていけばいいか
など、就職活動やその先に待っている社会人にも大事なことを学生キャスターが伺ってきました。

会社概要※2022年4月現在 HP掲載より

社名:株式会社Wiz (ワイズ)
所在地:東京都豊島区南大塚2-25-15 South 新大塚ビル12F
設立:2012年4月18日
事業内容:
Wiz cloud事業,ITプロダクト事業,新生活サポート事業,メディア運営事業,開店ポータル事業,nene事業,デジタルサイネージ事業,アプリプラット事業,DX承継事業,パートナー事業
代表取締役:山崎俊 様
従業員数:1,171人(社員1,025人・アルバイト146人)※2022年1月現在

インタビューは、ここからです。

(大野)
はじめに、事業内容と目指しているビジョンを教えてください。

(山崎社長)
弊社は一言で言うと、“ITの総合商社”です。
元々、NTTさんやソフトバンクさんの光回線やセキュリティなどITのインフラ周りを販売していました。3年ほど前からインフラのその先を考え、
・IoT
・ICT(レンタルのポケットWiFiデジタルサイネージ広告
・AI
・RPAなど
様々なIT商品を集めていくITのセレクトショップとしての事業を展開していくようになりました。

いろいろな事業を展開しているように見えますが、やっていることは一貫してIT商品を流通しているだけです。ITの総合総社として、良いIT商品を届けたいと思っています。

身近なものだと、Amazonさんは小売、生活用品などをセレクトしてECモールで販売していますよね?また、ZOZOTOWNさんはアパレルのブランドを集めて、ZOZOTOWNのモールで販売されています。弊社はそれのIT版というように、IT商品を集めて販売していると思っていただきたいです。

会社のビジョンに、「100年成長し続ける企業」を掲げています。
会社が成長し続けていくためには、社員一人ひとりの成長も大事になっていきます。ですので、社員が成長し続ける会社でありたいです。

(岡田)
“ワイズン”をはじめ、6人の可愛い公式キャラクターがいますが、どのような場面で登場するのですか?

(山崎社長)
キャラクターたちのLINEスタンプやぬいぐるみがあり、色々な場面でPRしてくれています。

ワイズンを作る際に、社員がたくさんの案を出してくれました。ワイズン1体しか作らないのはもったいなかったので、ワイズンからの派生で5体の仲間が誕生したんです。ワイズンやその仲間達にはそれぞれ細かなキャラクター設定がされていておもしろいので、ぜひホームページをチェックしてみてくださいね。

(岡田)
コンサルティングに興味がある学生は多いですが、御社ではコンサルティングのスキルはどのようにして身につけているのでしょうか?

(山崎社長)
そもそも、コンサルティングとは「課題を解決していく」ことを言います。
人も企業もそれぞれ悩みを抱えています。その悩みを打ち明けられたときに解決していくのがコンサルティングです。

コンサルティングで1番大切なのは”相手を思うこと”です。例えば、家族が悩んでいるときって何となくわかるものですよね。それは、家族のことを大事に思っているからです。ですので、家族と同じようにお客様のことも大事に思えたら課題解決の提案ができるのではないかと考えています。相手を思うこと、お客様を思うことがコンサルティングの第一歩であり、大事なスキルだと思います。

難しいところは、きちんと悩みを聞き出せるかという点です。悩みって親しい人間にしか伝えたくないじゃないですか。親しくない人に「悩みは何ですか?」と聞かれても、答えにくいですよね。なので、相手が悩みを打ち明けやすくするために仮説を立てることを大事にしています。

クライアントの企業について情報を集め、「きっとこんな悩みがあるだろう」と仮説を立てるのです。相手を知った上で課題の仮説を立て、そして一般論として持ちかけるのです。「○○の業界では一般的に××のような問題が多いですが、どうでしょうか?」とアクションを起こすことで、共感してもらえたり、別の意見を頂けたりします。

弊社では、IT総合商社として、”人と企業の課題をITの力で解決する”というデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいます。”Wiz cloud”のデジタルシフトは、業務効率や生産性などの課題解決を可能にします。

(羽生)
コンサルティングスキルについてお話いただきましたが、山崎社長から見て、問題解決能力の高い人は学生時代にどのような経験をしていた人が多いですか?

(山崎社長)
経験というよりは人柄の話になりますが、ファンが多い人かなと思います。

やっぱりみんなから好かれる人というのは、周りの人の課題を解決している可能性が高いと思います。リーダーシップがあったり、おもしろかったり、マメだったり、友達同士で揉め事があったらそれを解決できたり。ファンがたくさん付いている人は課題解決ができると思っています。

(岡田)
IoT事業やキャッシュレス事業、保育サポート事業など幅広く事業を展開しながら質の高いサービスを提供する秘訣を教えてください。

(山崎社長)
そもそもいろいろな事業に取り組む1番の理由は、社員の為です。社員が求めていることって「自分の課題を解決すること」だと思うのです。それぞれ働いている理由は異なりますよね。お金のため、やりがいを感じるため、成長したいためなど、人それぞれです。

自分の課題も幸せの定義も十人十色なのに事業を単一化してしまうと、1人ひとりの目的に対応できなくなってしまいます。会社も社員も100年成長し続けしたいという思いがあり、人にフォーカスした結果、マルチな事業展開となっています。

(岡田)
社員の方が自主的に新規事業を立ち上げることもあるのですか?

(山崎社長)
そうですね、会社が前進するための事業であれば大歓迎です!

「私は〇〇をやりたい!」と自分のことだけを考えた意見は通りませんが、会社が成長するために「これをやりたい!」という声があれば、その意見は弊社では必ず通ります。

(羽生)
御社の事業内容にキャッシュレス事業も含まれていますが、他国に比べて現金払いの文化の定着が根強い日本においてキャッシュレス決済を推進していくポイントはありますか?

(山崎社長)
生活の一部にどれだけ組み込めるかが課題ですよね。

中国では、キャッシュレス決済をし続けるとその人の信頼度がアップする「スコアリング」を実施しています。キャッシュレス決済を繰り返すことによって支払いのデータが溜まり、「この人はこれだけお金を回せる」という銀行等への与信になるのです。

くだけた言い方をすると、SNSの”いいね!”の数に近いイメージです。”いいね!”の件数が多いと他人からの信頼度はアップするそうなんです。そして自分も、”いいね!”が多いと嬉しくなりますよね。
それと同じで、スコアリングが信頼度の証になれば、キャッシュレスで支払うモチベーションに繋がると思います。

一方で店舗側からすると、実際にお金が入ってくるまでのタイムラグや手数料の負担などのデメリットもあるので、現金でのお支払いのほうが嬉しいと思うのです。なので、その辺りをどうするかを考える必要はありますが、スコアリングを実施した場合は様々なデータがたまるので、そういったデータの蓄積が今後の各企業の発展にも欠かせなくなってくると思います。

これからの時代、”信頼”がキーとなってくるでしょうね。

(大野)
お話を伺う中で、社員の方を大切にしているのが伝わってきますが、一緒に事業をやっていく上でコミュニケーションの中で気をつけていること、大切にしていることは何でしょうか?

(山崎社長)
相手に寄り添い、親身になることですかね。これは社内だけでなく、お客様に対しても気をつけていることです。相手とのコミュニケーションをうまくとるには、一方的でなく相手を思いやる気持ちが大切だと思っています。

(大野)
社員の成果を促進する仕組みというのは、一体どのような仕組みなのでしょうか?実際にその仕組みによって社員のやる気は変化していますか?

(山崎社長)
結果点を打つことを大事にしています。

成長とは、今までできなかったことができるようになることを言うのだそうです。成長するためにも、いつまでに何をやるのかという結果点=期日を持つことを意識しています。期限が来たときに目標は達成したのか、それとも達成しなかったのか。達成しなかったときに、何が足りていなかったのかをよく考えることが大切です。不足をきちんと認識してから次の目標に挑んでいくと、どんどん成長していけると思います。

社員の成長をもっと加速させるためにどうしたらいいかを考えることが、今の私の課題でもあります。

(大野)
2019年度の新卒採用人数が180名を超えるなど、新卒採用に力を入れているように感じられますが、その理由は何でしょうか?

(山崎社長)
新卒採用に力を入れているというより、弊社を希望してくれた人の中で採用したい人を採用した結果です。ありがたいことに、たくさん志望してくれる人がいて、弊社も一緒に働きたいと思える人が多かったのです。

新卒に限らず、中途採用も在宅ワーカーもシニアも多面的に採用しています。

採用の際は、キャリアではなく人柄を重視して採用しています。「この人、うちの会社のカラーにすごく合っているな」「この人、うちに入社したら幸せになってもらえそうだな」「この人が入社したら会社も成長できそうだな」とイメージが沸いたら、一緒に働きたいと思います。

(羽生)
最後に、将来を考える学生に向けてメッセージをお願いします。

(山崎社長)
どこの会社で働くか、1社目の会社選びはすごく大事です!
というのも、1社目で経験した“クセ”って結構つくと思っています。志望企業を選ぶ際は、その会社のカラーが好きかを重視するのがオススメです。

「この業務がやりたい!」と思って入社しても、すぐその役割に就ける保証はないですし、組織は役割分担で成り立っています。なので、やりたいことよりも、会社の雰囲気が自分にマッチするかで選ぶのがいいと思います。

逆のパターンで、「今の自分とはカラーが違うけれどその会社のカラーに憧れる!」という気持ちも良いと思います。憧れの気持ちは成長に繋がるでしょうしね。

たくさん考えてみてください。きっと自分に合う企業はあります!

インタビューの感想

(岡田)
自分の課題解決の為に仕事をするという考えがとても魅力的だと思いました。働くこと=社会や企業に貢献することだと思っていました。なので、自分の成長のために働くというのは、私にとって新鮮でした。企業としてだけでなく、1人の人間として成長を続けて幸せを追求できたら豊かな人生が送れるのではないでしょうか。

今後の就職活動では、「そこで働くことでどのように成長できるか」をきちんと考えたいです。企業の長期ビジョンはよく耳にしますが、自分の長期ビジョンも考えようと思いました。

(大野)
とても社員想いで勉強熱心なとても素敵な社長さんでした。
社内には、運動会やじゃんけん大会などのイベントがあることには驚きです!同じ職場の人の仕事以外の意外な一面が見ることができる点も素敵だと思いました。

(羽生)
IT企業と聞くと先入観としてどこか無機質なイメージがあったのですが、Wizさんは人との繋がりを大切にしていて、それが経営の方針に色濃く反映されていたことが印象的でした。

その会社のカラーが好きだと思えるところを選ぶべきだとお話いただきましたが、Wizさんはきっと人と関わることが好きな方が集まってくる環境なのだと感じました。貴重なお話をいただけて、社会に出ることや自分の可能性を試すことを楽しみに思えた時間となりました。

この記事は私達が担当しました

  

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