「心理的安全性」という言葉を知っていますか?多様化が進み、変化が激しくなった現代社会で、チームとして最大のパフォーマンスを発揮していくには「心理的安全性」がカギとなってきます。私も大学で組織行動を学んでいますが、「心理的安全性」は、現在、ビジネスのトレンドワードとなっています。さまざまな業界で、この「心理的安全性」が注目を浴びているのです。
そこで、この記事では「心理的安全性」について詳しくご紹介していきます!チームワークを高めるためのポイントを理解し、大学生活や社会人になってからの活動に活かしていきましょう!
もくじ
1.「心理的安全性」とは
2. なぜ注目されている?
3. 心理的「非」安全なチームの問題点
4. 心理的安全なチームになるために
5. まとめ
1 . 「心理的安全性」とは
ハーバード大学のエイミー・C・エドモンドソンは「チームの心理的安全性とは、チームの中で対人関係におけるリスクをとっても大丈夫だ、というチームメンバーに共有される信念のこと」だと定義しています。わかりやすく言い換えると、心理的安全なチームとは、メンバー同士が健全に意見衝突でき、生産的でよい仕事をすることに力を注げるチームのことをいいます。ただの「仲良しこよしのチーム」ではない、ということがポイントです。
2. なぜ注目されている?
2012年、Googleのリサーチチームが、パフォーマンスの高いチームはどのようなチームかを調査しました。その結果、チームのパフォーマンス向上のためには、「誰がチームのメンバーか」ということよりも「チームがどのように協力しているか」が重要であったということがわかったのです。そして、メンバー同士が協力するために最も重要なのが「心理的安全性」であると結論づけたのです。 このように、チームのパフォーマンス向上には「心理的安全性」が不可欠であるといえます。
3. 心理的「非」安全なチームの問題点
心理的「非」安全なチームの特徴と、心理的「非」安全なチームに起こりうる問題をそれぞれ説明していきます。心理的「非」安全なチームの特徴とそれにより引き起こる問題は、以下の4種類に分けられます。
・「無知」だと思われたくない
→必要なことでも質問や相談をすることがなくなってしまう。
・「無能」だと思われたくない
→ミスを隠してしまう。自分の考えを言わなくなってしまう。
・「邪魔」だと思われたくない
→必要でも助けを求めない。それにより、キャパオーバーになったり、不十分な仕事でも妥協したりしてしまう。
・「否定的」だと思われたくない
→議論から逃げ、率直に意見を言わなくなってしまう。ものごとの本当の良し悪しが見えなくなってしまう。
このような心理的「非」安全なチームは、メンバーの持つ本来の良さが失われてしまい、メンバーとしての、そして、チームとしてのパフォーマンス向上には繋がりません。
4. 心理的安全なチームになるために
では、チームの心理的安全性を高めるためには、どんなことが必要なのでしょう?
重要なのは、①話しやすさ、②助け合い、③挑戦、④新奇歓迎の4つです。それぞれに必要な具体的な行動を紹介していきます。
①話しやすさ
話し手は、しっかりと自分の考えを共有すること、報告・連絡・相談を行うことが大切です。一方、聴き手は、傾聴すること、相づちを打つこと、お礼を言うことが大切です。
②助け合い
助けが必要な場面では、トラブルやミスを隠さず、メンバーに相談しましょう。相談され側は、相手を責めず、まずは話をしっかりと聞き、一緒に解決策を考えることが大切です。
③挑戦
新しいことへの挑戦は、失敗することに対する不安が伴います。しかし、「失敗から学ぶ」という気持ちで、チャレンジを受け入れる姿勢が重要です。何事も否定から入らず、まずは受け入れることを心がけましょう!
④新奇歓迎
多様化が進んだ社会では、個性・強みも人それぞれです。メンバー同士で個性を理解し、「強みは活かして、弱みはカバーしていこう!」という雰囲気づくりが大切です。
5. まとめ
心理的安全性について、理解は深まったでしょうか?
変化が激しい現代社会で、チームで最大のパフォーマンスを発揮するには心理的安全性がカギとなってきます。アルバイト、ゼミ、学生団体、部活、サークルなど、みなさんが所属するチームでも心理的安全性を高めていきましょう!
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