最近、就活が早期化しているということを聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。早い人では3年生の冬の時期に内定を獲得している人もいます。「就活って4年生からじゃないの?」「どうやったらそんなに早く内定がもらえるの?」そう思った方々もいると思います。
では、なぜ内定を早くもらえる人がいるのでしょうか?それは内定者たちが早期選考を受けているからです。この早期選考を突破すれば、3年生の早い時期に内定を獲得し、就職活動を有利に進めることができます!!
今回は、早期選考についてその内容を皆さんに共有します!!
1. 早期選考って何??
早期選考とは一般的に、「政府が提示している新卒採用スケジュールより早い時期に採用選考、就職活動を行うこと」と定義されています。大学生の就活スケジュールでは原則として大学3年生の3月に説明会解禁、大学4年生の6月頃に採用面接の選考解禁という流れになっています。
しかし、早期選考は大学3年生の秋頃など通常より早い時期に選考を開始しています。そのため、大学3年生の段階で早期内定を獲得している人が一定数います。
早期選考で内々定が出る時期は、最も早い時期で大学3年生の9月です。しかし、平均的には9月から12月が大半を占めています。本選考で内定をもらい始める時期が大学4年生の6月なので、早期選考は本選考に比べて6から9か月早く内定をもらえます。
2. 早期選考の現状
早期選考の内定率は22.6%
下記の図を見てみると、23卒の就活生のうちのおよそ2割が大学3年生の3月時点ですでに内定を獲得しています。このように、就活生のうち、4から5人に1人が内定を獲得しています。
https://shushokumirai.recruit.co.jp/ 就職みらい研究所より出典
グラフからも分かるように、早期の内定者が増えていっています。では、なぜこのように就活の早期化が進んでいるのでしょうか?その背景として、以下の要因が考えられます。
経団連に所属していないベンチャー企業が増えてきている
経団連に所属していても、ルールを守らず内々定を出している企業がある
新型コロナによる説明会などのオンライン化で学生が参加しやすくなった
企業側が優秀な学生を早く獲得したい
このように、企業側は採用活動を早めて、優秀な学生を早く獲得しようとしています。
3. 早期選考のメリット
メリットとしては次の3つが主に考えられます。
l 本選考の練習になる
早期選考では通常の選考と同じように面接や筆記テストも行われます。特に、面接は初めのうちは緊張して自分の考えを上手く面接官に伝えられないことが多くあります。早期選考の段階から面接を多く経験しておくことは、後々の本選考の面接に向けて良い練習になります!
実際に、私の知り合いの24卒の学生は何度も面接を繰り返していくうちにその雰囲気に慣れていったと言っていました。
l 早期に内定をとれる
早期に内定を獲得できるというのも大きなメリットです。早期選考で志望企業の内定がもらえれば、周りの就活生よりも就職活動を早めに終わらせることが出来ます。また、その後の就職活動においても気持ちに余裕を持ったまま臨めます。
就職活動を終えた24卒の私の知人も本選考のみしか受けなかったことを後悔していました。
l 内定後に自由な時間がある
大学生は就職活動が全てではありません。旅行に行くこと、友達と遊ぶこと、自分の好きな分野を勉強することなど就職活動以外にもやりたいことは多くあると思います。早めに早期選考を受けて内定を得られると、残りの大学生活の時間を自分の好きなことに費やすことができます!!
※注意点
早期選考で落ちた学生は本選考でも採用しないと決めている企業もあります。したがって、申し込む際は事前準備をしっかり行ってください。また、この部分は企業によって異なるので事前に確認してください。
4. 早期選考にどうすれば参加できる?
主に下記の4つが重要になります。
l インターンに参加する
インターンシップの参加者限定で早期選考を行う企業が一定数あります。また、インターンに参加することによってその企業に高い関心を持っていることが証明できるので、後々の選考でも有利になります。興味のある企業のインターンシップには積極的に参加しましょう!!
l 就活サイトに登録する
私はキャリタスやマイナビへの登録をお勧めします。これらの就活サイトの利点は企業数の多さです。キャリタスやマイナビに登録しておくと、そこに登録されている企業の早期選考の案内やインターンシップの募集の情報が多く手に入ります。
HPはこちら→ https://job.career-tasu.jp/
HPはこちら→ https://www.mynavi.jp/
l 企業のHPページから申し込む
ときに、早期選考やインターンシップに参加したい企業が自分の登録してある就活サイトに登録されていないこともあります。そんなときには、企業のHPページにアクセスすると就活生に向けての採用情報が掲載されており、そこから参加申し込みが出来ることがあります。
私も自分が登録している就活サイトに登録されていない企業への申し込みの際はその会社のHPから行いました。
l スカウト型求人サイトに登録する。
スカウト型求人サイトに登録しておくと、企業側から学生にインターンシップや早期選考の案内が届くことがあります。私のお勧めはOfferBoxです。OfferBoxでは12777社以上の企業が登録されており、企業数がとても多いことで知られています。
また、企業に向けて自己PRも書くことが出来るのでESや選考に向けての良い練習になります。私もこのOfferBoxから説明会や早期選考の案内をいただくことが多くありました。自分に合った企業が見つかったのでおすすめです!!
HPはこちら→ https://offerbox.jp/
5. まとめ
いかがだったでしょうか?
私も現在、就職活動を行っていますが、もっと早く取り掛かればよかったと後悔しております。就職活動は早めに準備するに越したことはありません。まだ、やりたいことが見つからないという学生さんも多くいると思いますが、そんな状況でも出来ることはたくさんあります。4年生になると、卒論やゼミの活動もあって、就活との両立が難しくなります。
また、大学生にとっては遊びや旅行などプライベートな時間も必要不可欠です。早めに内定をもらって、残りの大学生活を存分に満喫しましょう!!
私のこの記事が少しでも多くの学生さんの手助けになれれば幸いです。最後まで、お読みいただきありがとうございました!!!
よくある質問Q&A
Q 内定と内々定の違いは?
A 定義として内定は「採用試験に合格する」といった意味があり、内々定とは「内定が内々に決まっている状態」を指します。実は2つの言葉の意味自体は大きく変わりません。しかし、内々定は口頭で行われることがほとんどですが、内定は正式に書面で行われます。
内定通知の解禁日である4年生の10月1日に多くの企業では「内定式」が行われます。内定式では企業が自社の「内々定者」を集め、内定通知を行います。
内定通知を受け取った内々定者は正式に「内定者」という状態になります。
Q いつから就活を始めるべきですか?
A 厳密に「この時から始めなければならない」という決まりはありません。しかし、早いに越したことはありません。まだやりたいことが見つかっていなくてもWEBテスト対策などはすぐにできます。
就活の面接では基本的に物事の結果以上にそれまでの過程について問われます。 アルバイトでも資格でもインターンでも自分が力を入れて取り組んできたことについては、早いうちからそれについて上手く言語化が出来るようにしておくと良いです。
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