『自分らしく生きられる』社会を目指して|株式会社manaby 岡﨑 衛 様 インタビュー

こんにちは!
ビズキャンプラス学生キャスター兼学生ライターの鈴村です。

 

 今回は、株式会社manaby代表の岡﨑 衛さんへインタビューをさせていただきました!障害の有無に関わらず、一人ひとりが自分らしく生きられる社会づくりを目指している株式会社manaby。 
 今回のインタビューでは、障害のある方にフォーカスを当て、株式会社manabyがどのようなサービス・事業を展開しているのか、また岡﨑さんの起業の経緯や価値観、そして人生観まで多岐にわたるお話を伺いました。「自分らしさ」を見つけるにはどうすればいいのか?といった疑問が解消できる記事になっております。ぜひご一読ください!

会社概要


会社名   株式会社manaby
代表取締役 岡﨑
本社住所  宮城県仙台市
設立年月  2016年6月
事業内容  障害のある方向けの就労移行支援事業
      障害のある方へ生産活動の機会を提供する就労継続支援B型事業
      障害をのあるお子様に対する支援、障害児通所支援事業(以上3つが国からの認可事業)
      利用者(以下、クルーさん)が使用するe-learningの開発と企業向けコンサルティング事業
      システムエンジニアリングサービス事業
URL    株式会社manaby 

インタビュー


それではインタビュースタートです。

(須貝)
ビズキャンプラスの読者に向けて、事業内容のご紹介をお願いします。

岡﨑さん)

事業は5つに分かれています。障害がある方が働きたいときに訓練を受けられる場所としての就労移行支援事業と、企業での一般就労が困難な方に対して、生産活動ができる場所を提供する就労継続支援B型事業です。さらに、小学校1年生から高校3年生まで通える放課後等デイサービスという、障害のあるお子様に対する支援に加え、クルーさんの学ぶe-learningのシステムとコンテンツの開発、そしてシステムエンジニアリング事業「manaby TECHNO」を行っています。

 

(須貝)
株式会社manabyを起業されたきっかけと経緯を教えてください。

(岡﨑さん)
 高校生のときから起業一択でしたね。大学選びについても、起業ができる大学を選んで入学しました。ただ、授業を受けるだけでは起業できる気がしないなと思い、起業した方々などに話を聞きに行きました。その中で、今の事業の分野に取り組んでいる経営者の方に出会い、自身の直感で障害福祉事業を選びました。

 

(須貝)
他の障害者就労支援団体との違いや強みは何でしょうか。

(岡﨑さん)
 自社でシステムを開発しているところです。起業当初、「ITスキルが高い利用者さんに、自分自身が満足のいく企業紹介ができなくて、無力感を持った」体験から、2年くらい仕組みなどを考えました。自分が発信することで世の中に再現性のある仕組みを提供したいと思ったのがきっかけです。
 加えて、企業文化(=企業内で共有される価値観、行動規範、理念、風土など)の浸透に力を入れているところです。新卒採用を創業2年目から始めて、新卒が企業文化の中心になっています。社員が200名を超えた今でも、創業時の理念がしっかり根付いており、新卒を中心に文化を大切に育んできたからだと考えています。

 

(須貝)
いま一番達成したい目標は何ですか?

(岡﨑さん)
 事業としては、計画を立てたものに対してしっかりコツコツと実現していくことです。目の前の計画を一つひとつ、コツコツと達成していく。その積み重ねが、会社の成長、そしてミッションである「一人ひとりが自分らしく生きられる社会」の実現に繋がると思います。
 また、プライベートの目標としては、心身ともに「健康」であることです。仕事とプライベートが良い意味で重なり合っているのもあり、何をするにも大切なのが健康だと思います。同世代で体調の話を聞くことも増え、健康でいることが当たり前ではないと感じる機会はかなり増えました。心身ともに健やかであることをこれからも大切にしていきたいです。 

 

(須貝)
どのような障害のある方を支援することが多いですか?また、関わる上で工夫されていることはありますか?

(岡﨑さん)
一番多いのは、うつ病などの精神障害のある方々です。関わる際には先入観にとらわれずに、健常者の方と変わらずにフラットに接しています。もちろん配慮は必要ですが、これは、障害の有無に関係なく、誰に対しても同じです。その配慮の度合いが大きくなるケースもあるかもしれませんが、基本は誰に対しても同じです。

 

(鈴村)
起業するにあたって不安はありませんでしたか?

(岡﨑さん)
不安はあまり感じないタイプだと思いますが、大学3年生のとき、「本当にこのまま起業していいのか」と、少し不安になりました。沖縄を旅しながら色々な方の話を聞く中で、「一発目に起業ではなくてもいいかな」と思うこともありました。これは、自分の気持ちに正直に向き合うことが少し大変だなと考えたからです。それでも、やはり後悔しないように生きようと思い、沖縄から帰ってきてからすぐに起業しました。人生は一度きりですから、自分の気持ちに正直に生きることが大切だと思います。

 

(鈴村)
岡﨑さんの原動力は何でしょうか?

(岡﨑さん)
自分の気持ちに正直に生きることです。自分のやりたいことをやっていますから。基本的に、自分のやりたいこと以外やっていません。 

 

(鈴村)
学生時代にやっておいて良かったことはありますか?

(岡﨑さん)
 体力と時間があるうちに、旅行に行くことですね。私は会社を設立してから、長い休みは1回もありませんでした。休もうと思えば休めるくらい会社の体制は整っているのですが、それでも海外に一人で行ってくる、といった気持ちにはなかなかならないですね。旅行などは、時間と体力があったからこそできた経験です。特に体力は、年を重ねるとどうしても落ちてきます。若い時にしかできない経験を大切にできてよかったです。

 

(須貝)
岡崎さんが目指す、「自分らしく働く」ことの理想像を教えてください。

(岡﨑さん)
 自分自身がもともと持っているものや、自分自身があまり苦手ではないと思っていることを、仕事にすることです。仕事をしている間、ずっと緊張している状態は自分らしさとは離れていると思います。継続できるような自然な状態でいられることが、その人にとって自分らしい状態だと感じます。日々社会が変わる中で、努力することは非常に大切ですが、あまりにも自分をずっと偽って仕事をするのはかなり辛いです。 例えば、「この仕事をやっていて本当にいいのかな」と思いながら働くことなどです。苦手なことを無理に克服するよりは、自分が好きで得意なことを伸ばしていくことが大切だと思います。

(泉田)
「自分らしさ」はどのように見つけることができると思いますか?

(岡﨑さん)
生きている年数が短い中で、自分らしさを見つけるのは難しいかもしれません。だからこそ、「違和感」を大事にするのがいいと思います。損得で考える場合は、”今・この社会”での損得ですよね。10年後、社会が変わる可能性は大いにあり得るので、短期目線での損得はあまり意味がないと思います。反対に、違和感を感じれば「それはやらないようにしよう」と思えますよね。なので、興味があるなと思ったら、それを調べてみようといった自分の感覚を大事にしたほうがいいと思います。留学であったり、異文化に触れたりして、その感覚を研ぎ澄ませていくことが、自分らしさに繋がっていくのではないでしょうか。

 

インタビューを終えて


(鈴村)
自分の気持ちに正直でいることは、私にとっては強いことだと思いました。自分の気持ちに正直に動いたとき、信用していた人に裏切られたり、反感を買ってしまったりしたら、やはり大きなショックを受けてしまうと思います。その強い意志をお持ちになっているからこそ、今まで沢山の人を支えてこられたのだと感じました。高校時代の脱サラした恩師からも、「後悔しない生き方をしてほしい」といったお言葉を頂きました。自分の気持ちに正直に生きることは、もちろん大変なこともあるけれども、自分自身の人生を豊かにする考え方だと思います。

(須貝)
岡﨑さんが「自分自身のやりたいことをやりたいように」と仰っていましたが、私もその基準で日々選択していると感じました。とはいえ、その中でやりたいことを選んで頑張ってうまくいかないときは、すごく傷つきます。それでも、岡﨑さんはずっとやりたいことを突き詰めて、事業を成功させていました。私もそんな風に強く生きられたらいいなと思いました。

上、株式会社manaby代表の岡﨑さんのインタビューでした!

次回もお楽しみに!

この記事は私達が担当しました

  

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