スマホアプリのマーケティングをサポート|アドイノベーション株式会社 インタビュー

「日本でいちばん信頼される広告会社」を理念に掲げ、社名には「広告の新しい価値を生み出し、社会を動かす」という志と決意が込められているアドイノベーションさん。

日本だけなくグローバルも展開すすめている、スマートフォンアプリのマーケティングサポートやコンサルティングを行なっている会社です。

概要(2022年4月 情報)

社名:アドイノベーション株式会社  Adinnovation Inc.
所在地 :東京都目黒区上目黒2-9-1 中目黒GS第1ビル6F
連絡先 :
TEL:03-5720-2755
資本金 :100,000,000円(2021年6月時点)
設立:2010年3月15日
代表者:代表取締役社長 石森 博光
事業内容:
スマートフォン向けマーケティング事業、メディアコンサルティング事業

インタビューはここからです!

(唐澤)
事業内容について教えてください。

(石森さん)
主にスマートフォンアプリの広告を取り扱っています。アプリのユーザーを増やしたり、アプリの収益を拡大するための総合的なマーケティングサポートを提供しています。

一方で、広告を配信する媒体側のサポートを行う、メディアコンサルティングビジネスも展開しています。

(三津谷)
CPI課金を提供するなかで、苦労したことはありますか。

(石森さん)
まずCPIとは「Cost Per Install」の略なのですが、これはアプリをインストールしたときにかかるコストのことです。配信した広告を経由してインストールが行われた場合のみ広告料の請求が発生するのです。

つまり、CPIは成果報酬型の広告であるため、成果がなかった場合は広告料を支払わなくてもいいので、クライアントはリスクを負わなくて済みます。

苦労していることは、お客さまである企業にとってベストな結果を出すために、広告のターゲットに即した媒体やタイミングを、常にチェックしながら運用することです。これは難しいことなので経験と知識が必要です。

(唐澤)
アプリなどの広告は嫌がられたりすることもあると思いますが、広告・宣伝を成功させるためにどのような工夫をされていますか?

(石森さん)
ユーザーが広告を不快と思わないために、適切なターゲッティングを行なっています。

アプリの使用履歴などからわかるユーザーのデータを分析して活用し、表示される広告の媒体やタイミングなどを変える工夫をしています。見て楽しくなり、見たくなるような広告の製作・配信を意識しています。

(三津谷)
ワールドカップの影響によるモバイルの動向という記事を読みました。その中に、「大きなイベントは、大きなエンゲージを生む」とありますが、今後の広告業界で期待される大きなイベントは何でしょうか。
また、そのイベントで行おうと思っていることはありますか?

(石森さん)
今後注目している大きなイベントはやはり東京オリンピックです。
デジタルやインターネットの世界では大きく2つの変化があります。1つ目はスマートフォンの通信速度が速くなること(4G→5G)。

そして、もう1つはこの通信速度の変化によりスマートフォンでテレビを見る人が増えることです。外でもテレビが観られるようになるため、オリンピックも多くの人がスマートフォンで観戦することが考えられます。また、5Gになれば、ますます動画広告の配信も伸びていくので、オリンピックではそういった広告が多く見られるようになると思います。私たちにとっても、大きなビジネスのチャンスです。

あとは、イベントとは少し違いますが、ECプラットフォームの企業が広告ビジネスに力を入れ始めています。こういった最新のトレンドにあわせて、常に最先端のソリューションをクライアントに提供していきたいと思っています。

(高桑)
クライアントに信頼していただくために心がけていらっしゃることを教えてください。

(石森さん)
「誠実であること」です。

私の会社の営業メンバーはクライアントへ提出する企画書に「私たちの強みは生真面目さです。」と書きます。

「クライアント・ファースト」の姿勢で、何よりもクライアントの成功にコミットすることを心がけています。CPIもその一つです。取引をする上でも「Win-Win or No Deal」を意識していて、クライアントにとってWinにならないと判断した取引に関してはお断りさせていただくこともあります。

例えば、クライアントさんから「来月は2000万円の広告予算で、このアプリの広告をお願いします。」と依頼を受けたとします。そのアプリが広告配信で効果を得られるようになるにはもう少し準備が必要だと感じた場合、そのまま広告を打ってもクライアントはWinな状況にはならない思った時など、たとえ予算をいただきお仕事の依頼をいただけたとしてもいったん取引をお断りし、クライアントの成功のために総合的なアドバイスをさせて頂きます。

(高桑)
貴社がTaptica社と資本業務提携をした経緯と理由を教えていただいてもよろしいでしょうか。

(石森さん)
会社を始める時からスマートフォンは世界を変えるデバイスであり、人類史上最大に広がるデバイスだと感じていました。なので、創業当時からグローバル化は目標に掲げていました。

Tapticaと資本業務提携をした経緯は、ある社員が海外のカンファレンスに参加した際に、そこで知り合った方々の中にTapticaの方がいました。カンファレンスに参加した社員経由で私もFractaを知りました。

その後、Tapticaから資本業務提携を申し出て下さり、日本をビッグビジネスにしていきたいTapticaとグローバル展開を目指す弊社のゴールが合致したのです。また、クライアント・ファーストな姿勢や社員を大切にするカルチャーなどが似ていたことも決めてのひとつになりました。

Tapticaは、IT先進国イスラエルの企業です。イスラエルのモバイル広告に特化したスタートアップ企業であり、世界中に9つの拠点を持っています。実際に、提携した後の弊社の業績は順調に伸びました。

加えて、提携をしてからプラスαで良かったことは、イスラエルのメンバーとのコミュニケーションが勉強できたことです。彼らは面白くて、ストレートに物を言ってくれます。何よりグローバル企業として成功している企業ならではのグローバルな視点で話をしてくれるので、とても勉強になっています。

(唐澤)
連携する企業を増やすなど、どんどん進出されていますが、次の施策として何か考えていることはありますか。

(石森さん)
次の施策としては、さらなるグローバル化を目指してTapticaの各拠点と連携してきたいですね。

(高桑)
最近、福利厚生を改善されたということですが、なにか改善しようとお思いになるきっかけがあったのでしょうか?

(石森さん)
元々、社員が働きやすい会社にしたいという思いがありました。ですから、日本の広告業界によくある、「サービス残業は無くす、家でも仕事ができる、休暇がとれる」といったフレキシブルな職場環境づくりを心掛けていました。

まだ会社が小さかったときは、私自身から直接そういった声が伝わりやすかったのですが、社員が増え、規模が大きくなると伝わりづらくなってしまうと思ったので、制度として整えました。

中でも女性や子育てをしているメンバーでも働きやすい環境にするため、産休や育休、認可外保育園補助などの制度を整えることに力を入れました。現在のアドイノベーションの女性比率は約半分です。

男性・女性に関わらず優秀な人材を確保することで、良い会社を作ることができると考えました。そのためにも、女性のことも考えた制度へと改善し、社員のワークライフバランスがとれるよう、働きやすい環境づくりをすることが大切だと思いました。もちろん、育児休暇は男性社員にも取得してもらえます。

(三津谷)
御社を志望する学生が学生時代にしておくべきことは、一体どんなことでしょうか。

(石森さん)
あえて言うなら、色々なタイプの人とコミュニケーションを取ることです。また、個人的な考えですが海外旅行もしておくべきですね!英語が少ししか出来なくても色々な国へ行って色々な人に会うべきです。

若いうちに経験しておくことが大切です。今後、日本はますますグローバル化していくことは間違いないと思います。「英語は話せると有利」という状況から、「話せるのが当たり前の時)代になるのではないでしょうか。

また、海外に出ることで日本の常識が世界の常識ではないことが分かると思います。気付きも増えるんです。

(高桑)
最後にビズキャンプラスを見てくれている将来を考える学生に、メッセージをいただけますでしょうか。

(石森さん)
1つ目は、「夢中になれるもの」を探してください。夢中は努力に勝ると思うので、夢中になれることを見つけるというのは大切だと思います。

しかし、学生のうちは夢中になれることを見つけることが難しいという問題もありますよね。そういった場合は、なにを選んだとしても、どの会社に入ったとしても、目の前の仕事を一生懸命やって、死ぬほど深掘りすることが大切です。

変えられるのは自分の態度だったり、目の前のことに対する考え方だったりするので、とりあえず会社に入って、目の前の仕事に一生懸命集中することで好きなことが見つかったり、何か見えてくるものがあったりして、自分の成長に繋がると思います。

2つ目は、仲間を大切にしてください。
1人ではなにもできないですが、人と人との掛け算で無限大のものを生み出すことが出来ます。私自身、1度ご縁があった方は常に大切にするようにしています。

たとえば、弊社を退社したメンバーなど進む道が分かれた後でも関係を大切にしています。すると後々、そういった方々から有益な情報をいただいたり、仕事のお話しをいただいたりすることがあるんです。みなさんも学生のうちから友人や知人を大切にすることが重要だと思います。

インタビューはここまでです!

インタビューでは、広報PR担当の横田さんにも同席いただき、体験からいろいろとお話をお伺いさせて頂きました!

アドイノベーション様の採用情報は、こちら

学生キャスター: 唐澤恋花(東京学芸大) 高桑江光(青山学院大) 三津谷琴美(学習院大)

インタビューをしてみての感想

(唐澤)
今日のインタビューを経験して、ベンチャー企業について少し知ることができたと思います。会社の雰囲気や制度もとても良く、働いてみたくなりました。また、目標を高く持っており、日本に止まらず、世界に進出していこうという姿勢が素晴らしい会社でした。

(高桑)
石森社長はとても気さくで穏やかな方で、社長自身の人柄がアドイノベーションという魅力的で素晴らしい会社づくりに繋がっているのだと感じました。

また、インタビュー中も隣に座っていらっしゃった広報の横田さんとの活発なコミュニケーションが印象的で、とても働いている社員の意見を大切にしてくださる環境なのだと感じました。さらに社長自身も働いている奥様のために家事の手伝いをなさるということで、女性が働くということにとても理解のある方だと思いました。

社長自身の経験から導き出された私たち大学生へのメッセージは、就職活動のみならず、人生を通じて大切なことを込めてくださいました。社長のメッセージを胸に、社会で活躍できる女性になれるよう精進したいと思いました。
石森社長、ありがとうございました!

(三津谷)
私はマスコミ系の企業を志望しているということもあり、今回のアドイノベーションさんのお話はとても興味深かったです。いつも何気無く見ている広告にどんな工夫が施されているのか、どのくらいの費用がかかっているのかなど、今回初めて知ったことがたくさんありました。
インタビューはまだまだ至らないところだらけだったので、そこを反省して次回に活かしていきたいです。

この記事は私達が担当しました

  

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