NFTでふるさとの輝く”今”を創る|株式会社あるやうむ 代表 畠中博晶様インタビュー

こんにちは!運営の岩田です。

今回の経営者インタビューは株式会社あるやうむ代表の畠中さまです。
「ふるさとをクリエイターと豊かにする」をミッションとして、最新のテクノロジーを用いることで地域間格差の解消に取り組まれています。まだ聞きなれない最新のテクノロジーをどのように活用しているのか。ぜひご一読ください!

会社概要


会社名   株式会社あるやうむ
代表    畠中 博晶
住所    札幌市北区北38条西6丁目2番23 カトラン麻生302号室
資本金   1億3500万円(準備金含)
設立年月日 2020年11月18日
事業内容  キャラクターグッズの製作及び販売事業
      NFTを活⽤したWebサイトの構築及びコンサルティング
URL    株式会社あるやうむ

インタビュー


それではインタビュースタートです。

(中山)
株式会社あるやうむの事業について教えてください。

(畠中さま)
NFTという新しいデジタルデータの流通経路を証明する技術や、DAOと呼ばれる新しい組織の形態、あるいはクリエイター、アイドル、VTuber、イラストレーターなどを地方創生に活用しています。

 

(後藤)
「あるやうむ」がアラビア語で「今日」を意味するとのことですが、社名の由来を教えてください。

(畠中さま)
私は大学時代、アラビア語を勉強していました。それで面白いなと思って。社名はたいてい英語かラテン語、フランス語ですよね。でもそれはありきたりなので、自分の会社はアラビア語にしようと思いました。

この会社は元々イラストレーターさんとコラボしたグッズを提供するグッズ屋さんだったんですよ。お客さんが「今日」使うグッズを作りたいということで「あるやうむ」にしました。「今を大事にしていきたい」という想いがすごくあります。

 

(後藤)
NFTと地方の相性やメリットを教えてください。

(畠中さま)
NFTはデジタルデータの発行元や流通経路を証明する技術で、それを使うとそのアートが本物であること、あるいはチケットの流通経路を電子上で証明することに使えるんですよ。

NFTアートはアートになるような題材があればどんな自治体でも作ることができます。「歴史はあるけど美味しいものがない」という自治体は結構いらっしゃるので、アートを作成してそれをNFTという新しい流通経路に乗せてあげるというのは自治体にとっては希望なのではないでしょうか

NFTの場合は、日本でも世界でもユーザー自身がその情報を見ることができるんですよ。例えば、地域のことを応援している人口(=関係人口)や、応援する地域の関連性など、正確なデータが把握でき、それが外部に保存されている状態になっているというのは面白いですね。

※NFT:Non-Fungible Tokenの略。主にイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で構築できる代替不可能なトークンのこと。

(後藤)
すごい面白いですね!それを利用する地方自治体が増えたら、デジタルとしてもさまざまな活用方法が出てきそうな気もします。実際に、NFTアートやふるさとCNPはどのように活用されていますか?

(畠中さま)
現地に行くとそのNFTの絵柄がキラキラした感じに変化するという特典をつけたり、NFTを持っていると本来の営業時間の1時間前に人気の温泉に入れる権利を持つことができたりします。ふるさと納税を寄付したことに対してさまざまな特典をつけています。

 

(中山)
将来NFTが普及すると、どのように世の中は変化していくのでしょうか。

(畠中さま)
NFTが普及していくと、いろんな形のない権利に価値がつきます。
例えば、人気のウイスキーを3年後に手に入れることができるという権利がNFTになってもいいと思っています。そうすると「3年後でもいいから欲しい」という人はそれに寄付をするわけですよね。権利をお金にしていくことができるようになって、農家さんでいえば早く売り上げが立つようになったり、今までは価値をつけようがなかった部分に価値がつくようになっていく。しかも、海外のお金持ちの方がそのウイスキーを手に入れることができるなど、世界中で新しい取引ができるようになります。

 

(後藤)
「地域おこし協力隊DAO」について教えてください。

(畠中さま)
NFTのアートやチケットの延長線上に、投票権とか会員権という使い方があるんですよ。そういったNFTを通じていろんな組織の意思決定を図っていくというやり方があって、プロジェクトの目的・目標に向かって、各自で自律分散的に行動しながら目的・目標を成し遂げていくような組織をDAOと言います。

DAOは、みんなが目的・目標に集まりたくて集まってきたので、メンバーのやる気もあるし、地域のためにDAOを作るという文脈で言うと、オンライン上で行われる営みなので、地域の外にいてもその地域のことを応援できるような仕組みになっています。

※DAO:Decentralized Autonomous Organization(分散型自律組織)の略。組織運営には特定のリーダーは存在せず、その運営方針はコミュニティメンバーの総意(ガバナンストークンを用いた投票活動)によって決定する。

※地域おこし協力隊DAO:https://alyawmu.com/chiikiokoshi-dao/

(中山)
今後の展望を教えてください。

(畠中さま)
「地域おこし協力隊DAO」の事業はすごくインパクトがあるという意味で特に楽しみです。
来年の4月から20の自治体にこれが導入されることを目標に、各自治体と話を進めています。そういった大掛かりな規模感で、地域のためにデジタル上のコミュニティを一つの事業者が運営しているという例は他にありません。デジタル上でその地域のファンを作っていく、デジタルリテラシーが高い人たちがまとまった数で移住するということがいい方向に進むと良いなと思います。

今後、5年後にはそれが100、200といった単位でその地域を応援してくれる人たちが集まる場所を作って、今までふるさと納税を活用したことなかった人が、その制度を活用してその地域に愛着を持ったり、、ふるさと納税を通じてさらにVTuberやアイドルの推し活も楽しんでもらえるようにする。この2つの両輪をひたすら進めていきたいと思っています。

 

(中山)
最後に将来に悩む就活生に向けて、今やるべきことなどアドバイスをお願いします。

(畠中さま)
自分もそうでしたが、「時間はあるけどお金がない」という方が多いと思います。アルバイトをするのも良いとは思いますが、将来的に飲食店の店長やオーナーになるわけではないのに、居酒屋で週3、4日でバイトするのは個人的にはあまり賢くないと思っています。

せっかくの貴重な時間だと思うので、お金の面での悩みはあると思うんですけど、奨学金や親から借りるなど、いろんな先輩の力を借りてさまざまな経験をした方がいいんじゃないかと思います。

若い頃はネットカフェに泊まっていろんなところへ行けたのに、今はネットカフェで寝れないとか、若い頃よりも肉体的にできることが少なくなってきています(笑)今しかできないことにちゃんとお金をかけてやっていくのがいいと思います。

インタビューを終えて


(中山)
新しいことにどんどん挑戦して、こういう新しい事業をなさっている会社にも目を向けて、広い世界を見ていこうと思いました。特に、お土産や地域のコミュニケーションに興味があるので、機会があれば学んでいきたいです。今日は本当にありがとうございました。

(後藤)
NFTの今後の可能性をとても感じました。自分が実際にデジタルに関わるかどうかはわからないですが、今後の発展は注視していきたいです。大学の先輩も山古志村のデジタル村民について研究しているので、デジタルを用いたNFTやCNPについてもっと知りたいなと思いました。本日はありがとうございました。

 

以上、株式会社あるやうむ 畠中さまへのインタビューでした!
次回もお楽しみに〜

 

 

 

 

この記事は私達が担当しました

  

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