教育分野を中心に様々なフィールドで貢献|NSGグループ インタビュー

NSGグループは、「人々の幸福と豊かさを実現するために 社会のニーズに合った事業の可能性を追求し 地域社会・国家・国際社会の発展に寄与する」を理念に掲げ、教育分野と医療、福祉分野を中核に幅広いフィールドで事業を展開しています。

概要( 2022年3月 情報 )

名称:NSGグループ
設立:1976年11月
代表者:池田 祥護

主な事業内容:
大学院大学、大学、専門学校、高等学校、学習塾、各種スクール、検定・出版事業、医療・福祉事業、商社、ビルメンテナンス業、広告代理業、スポーツマーケティング、建設業、ゴルフ場、ホテル業、飲食業、総合給食業、服飾・アパレル業、IT・ソフトウェア事業、webソリューション、人材サービス業、アウトソーシング、起業支援・コンサルティング業


インタビューはここからです


(鈴木)
事業を始められたときに、まず「教育」に焦点をあてたのはなぜでしょうか?

(池田代表)
私は、現在も神社の宮司を継続しております。しかし、衰退したシャッター通りにある神社を継続させていくために宮司以外の仕事もしていかなくてはなりませんでした。

江戸時代、お寺や神社は寺子屋と呼ばれる地域の教育機関としての機能がありました。そのようなことを考えると、教育は神社と非常に親和性があり、また、地域の人と関わるということにも繋がります。

(高石)
ホームページ内の「未来ビジョン」の項目の1つに教育分野の発展がありました。池田代表が考える現在の日本教育の問題点はどこだと思いますか。

(池田代表)
日本が今後繁栄していく上で、国際社会の中で自立しないと大変なことになります。

「日本が将来どうあるべきか。」「それを支える人間はどのような人物が望ましいか。」が不明である点が問題だと思います。しかしそれを、小中高の学校教育の中で真剣に考える場がなかなかありません。

まずは日本人の良さやビジョンを明確にしてから議論をして欲しいです。民主主義を支えるのは自立し教養の上に立った正しい個人主義の方々です。

明治時代には外国人の方から、礼節を重んじ、親を敬い、コミュニティーで協力する国民性を日本は評価されていました。しかし、残念ながら、経済が発展した後、特に戦後に利己主義の人々が増えてきています。

また現在は国際社会の中で日本はどのような立ち位置にいるのかを明確にすることが求められています。それを考えるために先の見えない状況、回答のないものを自ら解決する力を養って欲しいと思います。しかし、その力を指導する力や経験を持った教員の方もなかなかいらっしゃらないので、まだまだ問題は多いと思います。

(高石)
地方の企業が抱える最も大きな問題と考えていることはどのようなことでしょうか。

(池田代表)
まずは、若者が高等教育、大学教育の機会に都会に流出してしまうことです。実際、地方の大学では定員割れの大学も多く存在しています。

首都圏の大学を卒業して首都圏に在住して大企業に就職することが目標になっています。そうすると若者は地方に帰って来てはくれません。

そのような思考になる背景には大企業に入れば幸せになれる、という神話が強く根強くあると感じています。

今後、若者にとって魅力的でやりがいのある企業を地方につくって、どんどん増やしていかなければいけません。

「寄らば大樹」と考え大企業を選ぶのは、言い換えれば安定思考です。諸外国では若者は自ら進んでチャレンジしますが、今の日本の若い方はチャレンジする人がかなり少ないと思います。チャレンジしたいという思考は若い人たちも持っているし、周りの人間、社会もまた同じように思っています。

都会に負けず地方にはビジネスチャンスは沢山あります。是非、チャレンジ精神を持って地方を見て欲しいと思います!

(鈴木)
ホームページに食分野のさらなる発展として「発酵食品や健康の維持増進に役立つ機能性食品の開発及び販売を促進する」と記載がありますが、具体的にどのような食品をイメージしていますか?

(池田代表)
もともと日本は発酵文化が発達していました。そして、現在発酵食品が体に良いということで注目を浴びています。

しかし、残念ながら添加物利用の増加によりアトピーになるなどの弊害があるという学者もいます。これらのことから、自然食品を考えています。

さらに、同じ野菜でも栄養素の多くとれるように、品種改良を行うなど開発していき、ゆくゆくは健康食品としてのサプリメントとして販売をしていきたいと考えております。最終的には薬に近いものを開発していきたいですね。

(鈴木)
地方において、学生を含めた若手に期待している点はどういったことでしょうか?

(池田代表)
日本が国として発達していくためには、多極化をしていかなくてはなりません。東京一極集中ではいろんなエネルギーが衰退してしまい、日本全体を考える上で同一化社会になってしまいます。

全国の各地方で育まれた人材が中央に集まり、多様な価値観を持った人々が率先して国の政に参加し、国際的に活躍する大企業を支えていくようになるのが望ましいと思います。

地方には、多様化された人材を輩出するという非常に重要な役割があります。その為にも地方がその独自の良さを生かして自立し、豊かな地域であることが必要です。子どもが3人いたら2人は地方を支え、1人は首都圏で活躍してほしいということを期待しています。

(高石)
「池田弘の起業塾」というものがありましたが、これはどのような狙いがあり、現在どのような成果を得られていますか。

(池田代表)
チャレンジをする、事業を起こすためには機会や支援体制がないと難しいです。

本来は小さい頃から「自分は社長になる!」「リーダーになる!」と意気込んで欲しいのですが、なかなかそうもいきません。

今はネットの時代なので、全国から問い合わせがきます。年間10件弱ほど来るお問い合わせの中で、実際に創業に至るのは2,3件ほどです。

しかし、創業をすぐに志望する人だけでなく、ゆくゆくは起業をしたいという人へのアプローチとして行っている面もあります。

(鈴木)
入社から5年で経営者としての骨格を形成するために、どのような教育を行っていますか?

(池田代表)
教育というよりは実践になります。

本人の希望を聞きながら、配属先のローテーション人事を行っています。あわせて、私どもの事業創造大学院大学に希望者は働きながら通うことができます。事業創造大学院大学ではMBAを取得することができます。2年間通いながら、自分のやりたいことの事業計画をかためてもらいます。

(鈴木)
5年で達成できるものなのでしょうか?

(池田代表)
5年は1つの目安です。早い人は3年で新規事業を立ち上げる人もいますし、様々な業務を経験して10年ほどかかる人もいます。

(高石)
これから社会へ出る学生に向けてメッセージをお願いします。

(池田代表)
1回の自分の人生を実りあるものにして欲しいです。

そのために皆さんは、大企業を目指している人が多いのではないかとは思いますが、それが将来を確実にするものではありません。

今の時代不確実だということを意識し、グローバル化が進む社会の中で外国人に勝てるようなチャレンジングな人材になって欲しいです。

このままでは部下になるだけの人材になってしまいます。それが悪いとは言いませんが、リーダーとして引っ張っていける人材が日本人の中から出てきて欲しいです。

現在アジアの国々が発展していますが、成長している企業の社長として日本人がヘッドハントされたという話は聞いたことがありません。それだけ皆さんが置かれている環境は、厳しいのだと自覚してください。

そういう意味でも自分を克己するしかありません。日本人はベースは優秀だし、チャレンジする気持ちを持っていると思いますので、立ち上がっていって欲しいです。

インタビューはここまでです!

インタビューをしてみての感想

(鈴木)
ホームページを見た際、このような多種多様な事業をどのように展開しているのか不思議に思いました。インタビューをさせていただいて若手に対して非常に期待を持ち、教育に力を入れていることがわかり、多種多様な事業が展開できる秘訣がわかりました。

働きながら大学院に通うことができるのは他の企業にはない魅力であり、大学時代に経営について学ぶ機会がなかった人でも事業創造の夢を抱くことのできる非常に素晴らしい教育制度であると感じました。

(高石)
池田代表はとても思慮深い方で、発言の1つ1つに重みがありました。特に現在の若者に対する視点が鋭く、危惧している部分が多いという印象を受けました。

今回私はインタビュアーとして学生へのメッセージを伺いましたが、そのメッセージの中には当然私も含まれていると感じています。池田代表から直接伺ったこういう人材になって欲しい、こういう若者が増えて欲しいという思いを忘れずに、自らの使命として池田代表の望みに近い人材になるために努力していこうと考えました。

この記事は私達が担当しました

  

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