今回は女性の活躍を支援している会社ルバートさんへインタビューに行ってきました!

今回は株式会社ルバートの谷平優美さんにお話を伺ってきました!
株式会社ルバートさんは、女性活躍も話題にならないくらい当たり前になる社会を目指している会社です。

会社概要

代表者:代表取締役 谷平優美
本社住所:船橋市本町3-32-20 東信船橋ビル2階
企業HP:http://www.rubato.co.jp
事業内容:
・子育て女性向けマーケティング、イベント
・WEBプロモーション、メディア運営
・女性採用支援サイト「ママハピWork」運営、ブランディングサイト運営
・マーケティング
・講演、研修

参加した学生

河尻桃子 辻和泰

インタビューはここからです!

(辻)
転職支援やキャリア教育をしていく中でママハピ支援活動を開始するに至った経緯を教えてください。

(谷平さん)
元々、7年ほど会社員として人材業界である転職支援会社にいました。その会社の半分程度は女性社員で、管理職にも女性がおり、男女の差がなく女性が活躍していることが当たり前な業界でした。私は、人の転職活動やキャリア支援をしながら漠然と当時はいつかはフリーとか組織に属さない働き方がしたいと思っていました。偶然そのようなことを考えていたタイミングで、妊娠出産の機会にも恵まれました。

その時に感じた経験がきっかけで、ビジネスモデルは何もない、主婦の小遣いの中で、サロンやサークルのような形からルバート(旧ママハピ)はスタートしました。
市民活動としてサロンなどをやっている間に企業さんの協賛がつくようになったので、しっかり腰を据えて信頼を得るために、法人化して活動してみようと思い半年後に法人化した流れです。

(辻)
その時に感じた経験や考えについてのお話を聞かせてください。

(谷平さん)
女性が子育てや家事をやるべきだという根強い価値観ある中で、キャリア志向の女性が働きながら家庭も仕事も両立させて、幸せにしなやかに変化していくってことが、今の日本ではすごく難しいことを実感したんです。今までは男女関係ない世界にいましたが、いざ出産を経験すると日本はまだまだ、女性が抱えて子育てをするのが当たり前となっている社会の文化や、それをベースにしたインフラが女性のキャリア継続の壁となっていると気がつきました。例えば、市役所に行ってもお母さんが迎えに行くのが当たり前のような雰囲気だったり、母親だけが働き方や生き方を我慢せざるを得ない文化やインフラが、ワーキングマザーにはとても負担となっていました。
私がいた男女平等の環境や女性が活躍する社会に対して、子育てが加わることはまだまだ遅れていることに妊娠出産をして気がつきました。

実際に私も子供を産んでから、待機児童を2年ほど経験しました。認可保育園3万円なのにに対して、認可外保育園は倍以上の金額です。
最初の頃の自営業はなかなかお金が稼げません。だからほとんど、トントンか赤字な訳です。何のために働くかわからない状態の中で、「将来のために投資するしかない!」と決めて、なんとか認証保育園に子供を入れて仕事を始めましたが、そもそも思うように働けず、専業主婦になった方が割にいいほどでした。それは、働かない方が金銭面でも苦労しないし、稼いでも全部保育園代になってしまうので、働く意味ないことを実感したからです。且つ、働きたくても安い普通の保育園に入れないという理不尽さから、これまで学歴も能力もやる気の面でも全て男女平等でやってきたつもりだけれども、子供を産むとこういう社会の壁があったんだなって初めて分かったんですね。

日本は子育てにお金もすごくかかる上に、この環境では優秀なキャリア女性は子ども産むのは厳しいと感じるんだろうなと。なので、せっかく転職キャリア支援をしてきたことと子供を産む経験という二つの経験ができたので、何かしら子育て女性の支援、働きたい人が働きがいをもって働き続けられるための支援ができないかなと思ったのがきっかけです。
だから自分の苦労とか、ビックリした経験が大きいです。

(河尻)
事業を展開していく中で一番苦しいと感じたことはなんですか?

(谷平さん)
子育て情勢の課題となっているものの一つに、パパが子育てに参加できない企業体質や、昔の時代の夫婦像教育によるママの抱え込み育児や呪縛意識があります。パパも子育てに参加したいけれど、成果のために時間が削りずらい仕組みや有給を取ると出世路線から外されてしまう文化などの状況が、全ての家事育児を女性一人でやらなければならない状況である「ワンオペレーション育児」を生み出してしまっています。
私自身も一人目の子供の時には、起業をしながらワンオペ家事育児をしなければならずとても大変でした。

(辻)
「教育・はたらく・育児」からママをハッピーに!という理念を掲げていらっしゃいますが、理念設定の背景を教えていただきたいです。

(谷平さん)
人って自分より大事にしなきゃいけない子供ができた時に、どんなに能力があって力を発揮したいと思っている人でも、仕事をセーブしなきゃいけない時期や、子供を優先しなければいけない時期があるんだなと感じました。
初めて自分以外の誰かを優先しなければならない状況になった時に、誰もがしなやかに変化し続けられる社会じゃないと、大変過ぎてわざわざ働く気力がわかないなと思ったんです。

事業や時代の変化もあって、今回「ママハピ」から社名変更で「ルバート」に変えます。
最初のスタートは子育てや女性の働き方の支援ができればいいと思って「ママハピ」でしたが、根底にあるその理念は原体験からどんな人でもしなやかに変化し続けられる社会にするっていうことがやりたいなと思ったものです。
また、ルバートとは音楽用語で演奏者のテンポで、柔軟に自分の自由なテンポで弾くという意味です。理念の「誰もがしなやかに変化し続けられる社会」というのに通じているのですが、これからかなり高齢者が増えて、私も、そして男性だって急に親が倒れて介護しなきゃいけなくなるかもわからない時代なので、どんな人でもしなやかに変化し続けられる社会にするっていう仕組みが必要だと思っています。

(河尻)
社会のために働くという点において、女性の方が男性よりも得意だ、有利だと思われることはありますか?

(谷平さん)
ママさんを採用して感じることは、目線が非常にこまやかなので細部にまで魂を注ぎ込めること、責任感が強くまじめに最後までやり抜く力がある傾向は強いです。
あとはコミュニケーション能力ですね。幅広い層や初対面の人とも自然と会話ができる人、チームの一体感の醸成が上手い人が多いですね。

(辻)
ママハピEXPOの事業を始めたきっかけと内容、成果を教えていただきたいです。

(谷平さん)
私も元々は、働く難しさを感じた時にキャリアカウンセラーやプリザーブドフラワーのサロンを小さくやっていて、緩く働いていた時期が妊娠期から産後直後までありました。その頃に、個人事業主でちゃんと稼ぐっていかに大変かって、すごく実感していたんです。
孤独で横との繋がりがないのでこういう人同士の繋がりの場とか地域でお客さんに知ってもらう女性起業や活動の支援の場みたいなものもやっぱり必要だなって思っていました。

地域には正直、行きたいと思う場が少なくて、地域の素敵な情報と繋がるとか、地域の情報に子連れで触れる場がもっとあったらいいなという、自分の体験がきっかけで、ママ向けに子育て応援セミナーなどを開催していたんです。そんな中、近所のららぽーとTOKYO-BAYという大きな施設が地域のママさんに場所を開放しようという動きがありまして、かつ施設としてママwithというママに優しい施設へというコンセプトを打ち出し始めていました。なので、理念に共感頂きイベントをさせていただけることになったんです。そうしたところ、集客力が大きかったということがきっかけとなり、その後に他会場でも展開させて頂けるようになりました。
すごくたくさんの方に来て頂いて喜んで頂けましたし、来場者、出展者、会場とみんなが嬉しい形になったという経緯ですね。

ママ団体は全国に何千団体もあると思いますが、弊社のようにかなり仕組み化して、安定的に集客できるイベントはすごく少ないから、ビジネス的にしっかり運営して、毎回安定した集客ができることを出展企業さんには評価して頂いてるようです。来場者、出展者さんのアンケートにも嬉しいお声を頂戴してスタッフは励みにしています。
うちも最初は一回やるだけで死にそうでしたが、現在は年間15回の開催、累計50回以上(18年6月時点)やってきたため相当スキーム化してきています。
ある程度いろんな情報を可視化したり、マニュアルを作ったり、かなりの業務改善もして、数人で年間15回全部を回してるのでノウハウは溜まってきてるとも思います。

(辻)
ウーマンエンパワー賛同企業について、具体的活動と成果を教えてください。

(谷平さん)
私たちはイベントやマーケティングをやりながら、いかに他の事業の種を撒くかというところをずっとこの数年注力してきて少しずつやっと投資できるようになってきました。
こちらのウーマンエンパワー賛同企業に関しては、ゼロからお声がけをして、最初集まったのは20数社でした。そこから、2年ほど活動をして、110社ほどにやっとなってきました。
今のところ目標は300社以上です。行政の提案とか発信力も弱いので、まずは、賛同企業さんを増やして影響力を強めないとと思ってます。

年に1回、毎年2月にアワード表彰という法人の交流会をこの企業同士でやっているんですけど、すごく好評です。刺激になるノウハウがもらえたとか改めて女性活躍に対しての知見が深まったとか、横の繋がりが出来て良かったというお声が増えているので、最初はみんな懐疑的でも、とにかく上手く巻き込んでるうちにいつのまにかうねりが大きくなってるみたいな感じで作っていければなと思っています。

やはり小さな企業ってリソースがない中、いかにサービスをしっかり立ち上げていくかというのは大手と違って難しさは感じていますが、割とそこは隙間時間の中でもなんとか形になってきたかなって思っています。

(河尻)
大学生の時はどんなことに励んでいましたか?

(谷平さん)
学生のころはエネルギーは有り余っているが何をやりたいのかが分からなかったですね。スーツを着てかっこよく歩くOLになりたいという漠然としたものしかありませんでした。
学生時代で印象に残っているのは、就活で出会った仲間と就活の本を出版したこと、
それに連動して企業の方と学生をマッチングさせる就活イベントを開催したことです。
この活動で、仲間と何かを成し遂げる楽しさを初めて感じました。
ここで培った「自分で考えたものを形にする力」を評価してもらい、初めて入社した企業では新規事業の立ち上げに参加させて頂き経営目線の経験をさせて頂きました。

私はやりたいことが見つからないのは普通だし焦らなくて良いし、見つかったらラッキー!くらいに今は思っています。
転職支援をしていて感じたのですが、30、40代の高給なおじさんでもやりたいことが明確にある人なんてそんないないですよ。
「やりたいこと」を探す前に、目の前の興味があるものに全力を尽くしてみることが大切だと思います。
そこで結果をだして、次にまた方向性が見つかったらいいですよね。
失敗しても、転んでも、もがき続けることそのものが人生かなと。
昔からやりたいことが決まっていてスポットを浴びているイチローに劣等感を感じなくても大丈夫!(笑)

(河尻)
これから社会に出る大学生に向けて、最後にメッセージをいただけますか?

(谷平さん)
まずは、目の前のことに一生懸命になる。自分が楽しいと思うことに食らいついてみることが大切です。
結果を出して次につなげることを繰り返していけば、それが評価されて人生が好転するきっかけになると思います。
転職支援で出会った、人生を好転させたすべての人に共通していたことでした。
自分にとって苦しい環境でも、それを変えようと動き続けることが大事です。

インタビューはここまでです!

インタビューをしてみての感想

(河尻)
インタビューをさせていただき、日本女性の社会での生き方について改めて考えさせられました。

先日、ニュージーランドのアーダーン首相が産休を取ったというニュースに衝撃を受けました。女性でありながら史上最年少の首相であること、国のトップが仕事を休むことに国民は寛容であり、出産のニュースに非常に関心を持っているということ。この全てがいまの日本ではあり得ない!と感じました。
谷平さんもおっしゃっていましたが、女性自身がもっと自分の存在の大切さや尊さに気づき、働きやすい環境を「つくってもらう」のではなく、「自分たちでつくっていく」必要があると思いました。

その第一歩として、働くママのために全力投球する谷平社長はとても力強く、格好いい女性でした!
女性だから、ママだからこそ社会をより良くしていけるんだという希望を与えてくださいます。そんな谷平社長の想いが多くの女性に伝染していけばいいなと思いました。

(辻)
谷平社長自身が経験してこられたことが背景になっていたので、日本はまだまだ女性活躍社会の実現の基盤作りが必要であることがひしひしと伝わってきました。
また、谷平さん自身の大学時代の考えやどう過ごしていたかなどを聞けて興味深かったです。

この記事は私達が担当しました

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